麻雀界から見たにじさんじ最強雀士決定戦
前回の記事をお読みいただけると、よりお楽しみいただけるかと思います。
おはようございます、ヨーテルです。
今回は、前回の記事でも紹介したにじさんじ最強雀士決定戦をみて思った事、考えたことをまとめてみたいと思います。
本放送は前回の記事にリンクがありますので、お時間に余裕のある方は是非ご覧ください。
※本記事は前編、後編に分かれています。ざっくり分けますと、前編がVtuber関連の話、後半が麻雀界関連の話、となっております。前半部は無料でお読みいただけますが、後半はセンシティブな話も含まれているため、お値段が付いています。ご了承ください。
史上最低の大会
まず初めに、にじさんじ最強雀士決定戦は選手、運営、実況解説、全てにじさんじに所属しているVtuberの方だけで行われました。
それを踏まえたうえで、この大会の評価をしてみましょう。僕はただの麻雀オタクですが、今まで見てきた放送対局はアマチュアの対局も合わせ1000半荘を超えているので、ある程度正確な評価が出来ると思います。
ではまず、麻雀のレベルについてですが、これはもう史上最低レベルだと断言できます。ある程度の規模でやっている配信対局で、ここまでレベルの低いのは見たことがありません。
どういう麻雀かといいますと、役なし裸単騎をする、突然メンツをぶっ壊す、等のプレイが当たり前に行われます。4枚切れのカンチャンでリーチするなんてのはかわいいものです。むしろテンパっただけえらい。
次に実況解説。こっちはまだそれなりに打てる人がやっているのでそこまでひどくはないですが、一度に4人分の手を見るのはやはり慣れてないと難しいですね。
他の麻雀番組と比べると明らかに盤面把握が遅かったですし、点数計算など答えがちゃんとある場面で、間違ったこともよく言ってしまっていました。
もちろん頑張ってはいましたが、こういうのは経験がないと無理です。
というわけで、この大会を麻雀対局としてみた時の評価は★1です。これはもう仕方ないです。
史上最高の大会
では、別の視点からこの大会を見てみましょう。
この大会は放送対局です。放送対局で一番必要なのは何だと思いますか?言うまでもありませんね。視聴者数です。
良い麻雀を打つ、良い解説をする、これらはすべて視聴者数を増やすための手段にすぎません。
では、この大会の視聴者数はどうだったか。
初日の放送は12時間にわたって行われましたが、常時5~6万人の同時接続がありました。これはとんでもない数字ですよ。少なくとも僕は見たことありません。
これを超えれる麻雀番組って、フジテレビでやってるわれめdeポンくらいだと思います。でもそれって地上波の力ですからね。ネットの配信でこの数字は、史上最高レベルと言っても決して過言ではありません。
この大会のすごいのは、5~6万人の視聴者数を12時間もの間維持し続けたことです。
お昼の時間帯も夕飯時も深夜帯に入っても、視聴者を飽きさせることなく会話を繋ぎ、面白い番組を作り上げました。
これができるなら、麻雀のレベルなんていくら低かろうとおつりが来ます。本当に素晴らしかった。
では、最終評価です。この大会を麻雀番組として評価します。文句なく★5でした。結果が数字に出てしまっています。誰が何と言おうとこの数字が全てです。企画は大成功だったといえるでしょう。
0を1にする
そもそも、にじさんじグループだけでこの規模の大会が開催出来た事そのものに、僕は一番驚いています。にじさんじ所属のVtuberは約100人。今回の大会には内44人が参加しました。
といっても、うち半分はこの大会があるから麻雀を覚え始めたような初心者の方。麻雀のレベルを史上最低レベルと称すことになってしまったのも当然といえば当然です。
でもこれって、裏を返せば20人以上のVtuberが新しく麻雀を覚えてくれたという事になります。これが一番すごい。
少しでも麻雀をやったことのある方ならわかると思いますが、このゲームはとてもとっつきにくいです。ルールは複雑ですし、牌の名前とかの変な呼び方を覚えるのにも時間がかかります。
そのため、麻雀は他のゲームに比べて「少しやってみよう」となる人の割合が少ない。
例えばサッカーなんかは、男の子なら誰しも一度くらいやったことはあるでしょう。でも麻雀はそうではない。レベル0からレベル1になるのには、大きな壁があるのです。
だからこそ、有名Vtuberという影響力のある人たちがこれほど麻雀に携わってくれたことには、麻雀界の人間として感謝しかございません。本当にありがとうございます。
麻雀が打てるというステータス
麻雀というゲームは、レベル0がレベル1になるのは本当に大変なんですけど、レベル1がレベル10になるのは驚くほど簡単です。
なんでかというと、麻雀というゲームがそれだけ面白くて中毒性を持つからです。タバコみたいなもんですよ。吸わない人は全く吸わないけど、吸う人はたくさん吸うでしょう?一度始めたらやめられない、とまらない。
今回大会に参加した44人、そのほとんどは大会の終了と同時に麻雀のない生活に戻ると思います。
しかし、数人はこの大会をきっかけに麻雀を続けていく人が出ると思います。たまに麻雀配信なんてしてくれると嬉しいですね。
背中を押すなら、麻雀が打てるというのはVtuberとして活動していくうえで大きなステータスになります。
おかげさまで、最近は麻雀番組も増えてきました。
そこでは麻雀を打てる芸能人の方がよく出演されたりしていますが、麻雀が打てる芸能人というのはそんなにいないので、一級線で活躍していない人でも出れたりします。Vtuberの方でも似たようなことが言えると思います。
今ここで、新たにチャンネル登録者数数万人を超えるVtuberの方が麻雀業界に参入すれば、その人は麻雀業界にいる客をごっそり持って来れます。これはもう大チャンスですよ。
麻雀Vtuberの席、まだまだ空いております。是非麻雀を楽しんでくれたら嬉しいです。
麻雀界の反応
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