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正社員第1号の中野雄介が人事部のトップになったお話

iCAREの山田です。
今日はあるひとりのiCARE人の話をしたいと思います。

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2015年12月にひとりの第二新卒がN社から転職

2014 - 2015年はiCAREにとってとても暗黒時代でした。Carelyの前身クラウドサービスであるCatchballが全く売れず、周りからはデッドボールだと揶揄されるくらいの状況でした。

その中で、iCAREの社外取締役である和田さん(インキュベイトファンド)が働くひとの健康領域で出資先を探しているという話があり、知り合いを経由して出資有無について議論・検討していました。


それが一段落したタイミングで、当時共同創業者だった飯盛が、ひとりのセールスからベトナムでの採用代行の営業を受けていて、凄い良い営業がいる、そんな彼をiCAREに誘ったから今度ご飯食べに行こうということで、赤坂の肉源に行こうということで本人と会うことにしたのです。

着くと若くて、勢いしかない、でもどこかしら謙虚さももっている好青年がいて、たしかにiCAREのこれからの成長にはこういう若手が必要だろうと思いつつも採用に悩むのです。出資話も決着が着くのかわからない状況で、本当にお金がなかったのです。そう、これが中野雄介です。

結果的に、無事シリーズAも決定し、中野が正社員第一号としてiCAREに入社をします。当時は、なにもない青山のオフィス一角でスタートしました。

入社直後の勢いだけの中野雄介



入社後いちセールスとして営業を開始

それこそ当時は、売るものもない中で健診予約代行業務を社員5名総出で電話したりしていたこと懐かしく思います。ほとんど芝崎という正社員第二号のメンバーがやってくれていたのですが。そうして、出資を受けた僕らは、個室から渋谷のオフィス街へ初めての移転をするのです。

テレアポ or 商談中の中野雄介

この写真を見てもらってもわかるように、お菓子を手にしながらどんどんテレアポをしていく、鼻ほじりながらテレアポをしていく、机に足をのせてテレアポをしていく、そんなセールスアニマル状態でひたすら営業の活動量をこなしていました。

2017 - 2018年とインサイドセールスを立ち上げて、セールスのメンバーも少しずつ増えていきます。SaaSのゼロイチを開発メンバーが忙しくしている中、セールスのプレーヤーとしてお客様と様々な交渉をやっていました。



セールス・マーケティングのマネージャーに就任

2019年3月に全社MVPを獲得した中野雄介はセールス・マーケティングのマネージャーに就任します。当時のマネージャーは、ほぼ現在のiCAREの部長職と同等で、セールス・マーケティングの戦略立案、実行、組織マネジメント含めてかなり権限が委譲されます。

3人目のMVPを獲得した中野雄介

このとき本人と話した内容で覚えているのは、一緒にある企業へ商談に行った帰り道で、中野に来期からセールス・マーケティングのマネージャーになって欲しい、チームを引っ張って事業成長に貢献してほしいと言ったことです。その際に、「iCAREをあと数年で辞めて世界一周旅行に行く」みたいなコメントは辞めてほしい。なぜならチームを引っ張るということは、中野雄介について行くことであり、そのリーダーが会社を辞めるという人に誰がついていくのかということを伝えました。中野雄介は、内省して中野雄介らしくリーダーシップをその後は発揮していきます。

特に、中野雄介のマネージャーとして素晴らしかったことは、
・チームをひとつの方向性に向かわせるメッセージング
・戦略立案後の第二の手、第三の手の考察、実行
・メンバーからのフィードバックの実施

でしょうか。
特に、当時のマネージャーや部長陣では、メンバーを自ら評価することはあってもメンバーから部長マネージャーを評価することはやっておらず、中野のみがそれをやっていました。



マーケティング部長に吉田、セールス部長に泰道が登場

2021年6月にマーケティング部長吉田が、2022年3月にセールス部長泰道が入社することでセールス・マーケティング部門は事業成長が加速します。

まず人員が、2019 - 2020年時点では合わせて一桁くらいの人数だったのが、2022年8月時点でセールス・マーケティング部門の人数は、約30名近くに増えます。マネジメントの強化や仕組み、評価方法など様々なことが組織には襲いかかってきます。

目標となる売上や新規受注数は、毎年倍成長をしていく中でセールス・マーケティングの責任者は大きなプレッシャーを感じます。達成目標が数字で簡単に追えるので成功・失敗がクリアなのです。この当時は、繰り返し中野に叱咤激励をしていました。部長としてのの中野ではなく、経営陣としての目線で事業を俯瞰して、役割を変えていかないといけない。1on1のたびに、いちマネージャーではなく、経営陣の視座で語れ。部長陣が採用出来ないのは、中野の世界観が候補者に届いていないからだと。部長採用なければ、降格人事も辞さない話も彼とはしました。大きなプレッシャーだっただろうなと思います。たぶん、これまでの中でも一番苦しい時期だったのではないでしょうか。

結果的に、素晴らしい部長ふたりが入社して、事業が成長していきます。


2022年7月から新たな道へ

iCAREはこの1-2年、組織の課題で大きく苦しみました。組織の人数が倍々になっていく中で、100人の壁が大きく立ちふさがったのです。退職者や休職者含めてiCAREの組織的制度の未熟さが露呈したのです。

人事機能の強化を遅らせてしまったことで組織課題が露呈したのは、100%僕の責任です。毎月のストレスチェックの集団分析を見るたびに胃が痛くなる時期でした。新たな人事評価制度や組織図の整理、キャリア支援など色々と考えてやってみるもののうまくいかなかったところもあり、難しいなと思った際にひとりのiCARE人がアタマをよぎるのです。

そう、正社員第一号でプレーヤーから取締役まで登りつめた中野雄介にしかこのiCAREの組織的課題を乗り越える方法はないのではないか。悩みに悩んで、寝ているときも夢にまで出てくるほどです。COO石野やCFO加藤とも相談して、メリット・デメリットもある中で山田の決断は揺るぎないものへと変わりました。中野雄介に託そうと。

おそらく最もキツイ時期の中野雄介


中野に人事の責任者をやってほしいと依頼したところ、即答で快諾でした。事業を成長させていく中で、組織的課題は明白であり、それを彼なりに変えていくことこそ事業成長が出来るのだと考えてくれていたのだと思います。


その後のCPOとしての中野雄介

就任後の中野は、Chief People Officer (CPO)として組織の課題を優先順位を明確にしながら、各部門やメンバーとのコミュニケーションを密にしながら設計をしていきます。

おそらく人事関連の本を数多くインプットし、知り合いの人事とも議論を繰り返しながら今、1ヶ月が経とうとしています。人事のド素人であった中野雄介がしっかりとハンドリングし始めていることに僕としても喜びを感じつつ第二のキャリアを邁進して欲しいなと思います。

iCARE社内報であるCEO Letterにも僕からメンバーに書きました。

iCAREらしい変わらないカルチャーを凝縮しながら、新しい仲間とともに変わり続けていくカルチャーを融合してほしいと思っています。今は、まさに転換点にあります。様々なルールが変更になってしまったり、朝令暮改のようになってしまいますが、一緒に働くひとの健康を世界中に創ることを実現したいと強く思っています。いきましょう!

CEO Letterから

この想いをひとつに、Peopleのトップとしてこれからも成果を出してくれると信じています。

いっちゃおう、中野雄介。

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