山田洋太 Yota Yamada/iCARE 代表取締役CEO 健康管理システム「Carely」

産業医/労働衛生コンサルタント/心療内科/総合内科専門医/ 興味:戦略/組織論/キャリア/ 書籍:産業医、産業看護職向け「産業医はじめの一歩」 amazon.co.jp/dp/4758118647/ 出身:沖縄県立中部病院→久米島→KBS→東京ベイ経営企画室室長

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産業医/労働衛生コンサルタント/心療内科/総合内科専門医/ 興味:戦略/組織論/キャリア/ 書籍:産業医、産業看護職向け「産業医はじめの一歩」 amazon.co.jp/dp/4758118647/ 出身:沖縄県立中部病院→久米島→KBS→東京ベイ経営企画室室長

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    英ローベンス報告から日本の産業保健の未来を読み解く

    iCAREの山田です。重要だがボリュームが多くてなかなか読み込めていなかった産業保健の大作と言えるローベンス報告を斜め読みして報告の整理と感想、日本の未来について私見を述べます。 その前にiCAREの紹介も致します。 iCAREは「働くひとの健康を世界中に創る」パーパスを掲げ、10年以上この領域で挑戦してきました。働くひとの健康を創るためには、セルフケアを促進する以上に、もっと健康になれる環境や仕組みが大切だと思っています。その環境や仕組みをつくっている人事や産業医、産業保

      • プロの仕事のあり方

        iCAREの山田です。 今日は「ことばの日」です。 他のひとにとっては、それほど重要じゃないって思ったひと言が、実は受け取った側にとってはとても嬉しかったり、逆に悲しかったりすることっていっぱいありますよね。 私がiCAREを起業した当時、大学院の先輩に相談したことがありました。彼は、働くひとの健康領域で挑戦することに対して、「絶対に成功しないからやめたほうがいいよ」と。おそらく、彼は「山田が成功しない」という意味ではなく、「この業界は難しい」という意味で話していたのだろう

        • 循環器部長が残した、忘れられない言葉

          こんにちは、iCAREの山田です。今回はいつもと違って、当社の産業保健師である立山が運営する「ことばの日」企画に参加して、私が忘れられない言葉を紹介したいと思います。 金沢大学医学部時代から、数々の優れた臨床医と共に過ごす中で、この人の言葉と風景は頭に残っているという名シーンがいくつかあります。その中のひとつを今回ご紹介します。 私は研修医時代、全国的に有名な沖縄県立中部病院でトレーニングを受けました。初期研修医1年目では、2週間単位でチームがローテーションし、診療科は月

          • 働くひとの健康ではこの10年何が起こるか

            iCAREの山田です。働くひとの健康の業界もこの30年で大きく構造が変わります。私はすでに引退していると思いますが、今20代の方々はまさにその大きな課題と向き合っているでしょう。何が変わるのか一緒にみていきましょう。 2050年の人口構造と企業数 この経済産業省の資料が秀逸なのでその資料から見てみましょう。 まず2050年までの人口推移予想です。 この表を見てわかると思いますが、この30年で労働者人口は、ざっくり7,000万人が5,000万人になります。25%も減少します

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            働くひとの健康を創るために

            iCAREの山田です。 iCAREは、働くひとの健康を世界中に創るをパーパスに12年挑戦し続けてきました。もはやベテランの部類に入るのではないかと思われるくらいこの業界に長いこといます。 今回は、厚生労働省の「我が国における健康をめぐる施策の変遷」と「保健師活動の歴史的変遷から公衆衛生看護を考える」をたまたま読んだので感想も含めて私の考えも共有したいと思います。特に、保健師活動の歴史については大変参考になって面白いものでした。 働くひとの健康(産業保健)は、国の考え方とし

            2022年ご支援賜りましてありがとうございました。

            このエントリはiCARE Advent Calendar 2022の投稿です。 はじめに iCAREの山田です。2022年も残りわずかとなり、皆様も今年1年を振り返っているのではないでしょうか。iCAREはというと、2011年6月創業して、12年目に突入する年でした。12年前にこのiCAREが、働くひとの健康領域においてこれだけ多くの方々から支持されるとは夢にも思っていませんでした。 この数年の外部環境変化は著しいものがあります。日本国内においてESGや人的資本、健康経営

            Carely Sustainable Expo 2022

            2022年10月12日、13日と昨年に引き続きiCARE主催の大規模カンファレンスを盛大に終えることができました。9割以上の視聴者の皆様が満足して、新たな気づきを得たという終了後アンケートの結果をとても嬉しく思います。引き続き、アーカイブ配信など実施していますので、本記事読んで頂き、興味あれば是非、無料でご登録して見てください。 2021年のエキスポのテーマは「働く人・組織・社会が健康になる好循環の実現へ」で、労働者と使用者との関係を見つめ直すことを4つのテーマで提供しまし

            褒められて嫌な人いないのよ

            iCAREの山田です。 iCAREは2011年創業なので、12年目に突入しました。これまでも本当に多くの仲間に恵まれ、社外のサポートも手厚くここまで来ることが出来ました。 12年前に君たちには不可能だよと言われた言葉を反骨精神に「働くひとの健康を世界中に創る」をパーパスに150名近い仲間が集い、日々変化の大きいこの荒波の中、航海しています。多くの仲間が乗船しましたが、同時に多くの仲間がこの船から降りて、様々な領域で活躍をしています。卒業してからも頑張っていることを教えてくれ

            正社員第1号の中野雄介が人事部のトップになったお話

            iCAREの山田です。 今日はあるひとりのiCARE人の話をしたいと思います。 大事なプレスリリースも合わせてnote読んでみてください 2015年12月にひとりの第二新卒がN社から転職2014 - 2015年はiCAREにとってとても暗黒時代でした。Carelyの前身クラウドサービスであるCatchballが全く売れず、周りからはデッドボールだと揶揄されるくらいの状況でした。 その中で、iCAREの社外取締役である和田さん(インキュベイトファンド)が働くひとの健康領域

            B to Bで働くひとの健康を創る理由

            iCAREの山田です。 これまでも繰り返しiCAREがなぜB to Bヘルスケア、HRテックにこだわってきたのか説明をしてきましたが、同じこと何回でもブログにさせてください。 働くひとの健康を世界中に創るが存在意義iCAREは2011年創業からずっとこの働くひとの健康の領域で事業をしてきました。働くひとの健康を創るには3つ方法があります。治療が必要になったひとへのアプローチであるメディカルケア、自分で健康を創るセルフケア、そして環境そのものを変えることで健康になれるカンパ

            どうプレゼンを組み立てているのかの説明

            さる2022年5月26日、第95回日本産業衛生学会「新しい時代の働き方と産業保健(持続可能な社会を目指して)」で私が発表した内容についてどう考えて構成したのか共有します。これからプレゼンを作る際のヒントになれればと思います。 シンポジウム10「健康経営にどのようにPHRを活かすのか?」というテーマで大神先生、森先生の座長のもとに開催しました。結論としてPHRという概念は、昨年の日本産業衛生学会でiCAREがランチョンセミナーを実施してからは実質2回目にも関わらず会場はほぼ満

            学会参加してのご報告と感想

            日本産業衛生学会@高知に参加してきました。本当にびっくりするくらい参加者がいて、懇親会も多くの産業医や産業看護職の方々であふれかえっていました。コロナの影響で昨年の長野では、ハイブリッド形式をとっていたもののオンライン組の方が多い印象もありましたが、本来の学会らしくなっていました。 今回、登壇発表があったため、高知入りをしましたが、改めて学会というコミュニティの凄さを実感するとともにこれからの時代におけるメリットやデメリットについて考えさせられましたので、ここで紹介したいと

            学生の皆様とお話して気づいたこと

            iCAREの山田です。今回は、先週ZENKIGENさんのこちらのイベントに参加してこれまでの山田のキャリアを振り返りながら学生の皆様とお話していく中での気づいたことお話します。 ZENKIGENの野澤さんには、大変お世話になっていて、他経営者や監査法人の紹介などスタートアップとして近いフェーズとしてアドバイスももらっていました。 そんな中で、昨年12/1学生向けのイベントにオンラインで中平さんと野澤さんといろんなこと話をして、今回は茅ヶ崎で是非オフラインでやりたいというこ

            働くひとの健康づくりは、平等ではない

            この10年で社会構造が大きく変わりました。 それに伴い私たち企業も逆らうことのできない変化が求められています。 資本主義社会における物的豊かさの競争や対立構造、最大多数の最大幸福的価値観は情報革命によって変わりつつあります。ひとりひとりが情報を手に入れられるようになった今、国境や宗教を超えて自分らしく、身体も心も満たせるような社会を人々は強く望むようになっています。 不平等への強い反感や持続可能な社会への取り組みは、社会の責任であるといった方向へ価値観のシフトが始まってい

            新年明けましておめでとうございます!

            iCAREの山田です。 2021年は皆様にとってどんな1年だったでしょうか。 そして本年2022年はどんな素晴らしい1年になるのでしょうか。 iCAREは1月4日から始業となりますが、有給休暇取得して正月休みを少し長めにとるメンバーも多くいます。私個人的には、平日からオンオフをしっかりやって、休みをしっかりと取るのが好きです。 iCAREにとって2022年は2021年に様々な準備をしてきたことを花咲かせる時期になります。大企業中心に商談してきたお客様が、1月〜3月にラブ

            本年もありがとうございました。

            株式会社iCAREの山田です。(Twitter:@yotayamada) この記事は、iCARE Advent Calendar 2021 25日目最後のエントリーです。 昨日の担当は、iCARE COOの石野が年間の振り返りをしていますので、合わせてぜひ読んでください! iCAREの激動の1年について私なりに振り返ってみます。あまりにも多くのことがあり過ぎて書ききれませんが、CEOとして注目したものをご紹介します。 Purposeへ統合した iCAREは、これまでV