エンジニアのキャリアについて②

エンジニアのキャリアについて①の続き

前回、エンジニアのキャリアを考える上で、

プロダクトと人が一緒に育つ環境があるか

が重要と話しました。

さらにそのうえで

・会社がどのようにスケールしていくのか?

・言語やフレームワークなどの技術は統一されているのか?

とも話をしました。

今回は以下について説明します。

会社がどのようにスケールしていくか?

会社がどのようにスケールしていくかとは、どのような事業構造で、どの事業が安定して成長が見込まれ、またどこへ積極的に投資をしているのかなど、会社を成長させていく上の事業の方向性のことです。

エンジニアマネージメントはそんなこと知らなくて良いと考えている方もいるかもしれませんが、エンジニアのキャリアを考えるあたり重要な要素となります。

例えば、安定した1プロダクトだけを深ぼって事業を成長させていく会社。

このようなケースでは、

プロダクトが進化するとともにサブシステムが増えていき、運用、リファクタリング、大きくシステムのリニューアルといったことでキャリアを作っていく形になります。

当然、サブシステムを深ぼって専門性を高めていくという可能性もありますが、事業規模(それをやるだけの余裕)によって変化していきます。

そのため、採用するエンジニアもじっくり腰を据えてやっていくタイプ。

前回お話した色々な言語、技術を学んでいきたい。のタイプの方を採用していくのが良いのではないでしょうか?

キャリアとしては、サブシステムの担当から始め、時間とともに複数のサブシステムを見て、将来的には全体のシステムのアーキテクトやプロダクトの責任者などというキャリアが見えてきます。(狭き門ですが。。)

逆に複数のプロダクトを積極的に立ち上げ、投機的な形で成長させていく会社。

このようなケースでは、

新規でプロダクトを短いサイクルで立ち上げて行くようなケースとなりますので、人は集まりやすく、かつわかりやすくキャリアも見せやすくなります。

ステップとしては

・プロダクトの立ち上げから参画し、1機能の実装から徐々に領域を広げる

・立ち上がり後の運用フェーズをメインの担当としてやる。

・後輩をつけ育成をしていく。(リーダ経験)

・次に立ち上がるプロダクトは中心的な立場で立ち上げていく

ざっくりですが、わかりやすいキャリアを作ることができます。

採用するエンジニアは、前回お話した少しずつ見る範囲を拡げて、将来的にはプロダクトをひっぱるようになりたい。のタイプの方を採用していくのが良いのではないでしょうか?

というように会社がどのようにスケールしていくか?を理解することで採用においてどのような人材をアサインしどのような経験をさせていけるかがイメージできるようになります。

次回は、システムの数、言語などの観点からキャリアの作り方についてお話します。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?