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3月3日(2007)開幕戦のゴール

あの日のわたしたち 〜浦和レッズ30年〜

長女に「桃」の名前をつけたので、ひな祭りの日は娘が大人になっても、幸せを願わずにはいられない。

桃の節句の開幕戦は、初めて前年王者として迎えるリーグ戦で、57,188人が集まった埼玉スタジアムの雰囲気も、試合前のビジュアルも華やかだった。

この年のオフィシャルハンドブックを開くと、もう史上最強の顔が並んでいる。坪井慶介の前に置かれたシャーレと、山田暢久の前に置かれた天皇杯のカップが誇らしい。

相手はJ1初昇格の横浜FC。今でも繰り返しJリーグの映像で紹介される久保竜彦のゴールを、バックスタンド北側で目の当たりにした時は、度肝を抜かれた。

しかし同点のままの85分、同じ場所に歓喜が訪れる。値千金のゴールを決め、こちらに走ってくる選手の笑顔は、ドラゴン久保のひょっとこダンスと同じく3月3日の忘れられない記憶だ。

当時の錚々たるメンバーの中でも、特に大好きだった永井雄一郎のゴールは最高に嬉しかった。元日の天皇杯の決勝ゴールも同じ時間帯。

前年チームは優勝したが、出番も減って不本意だったであろう。その翌年の開幕戦でのスタメン出場。その後もFWで起用され続け、多くの勝利をチームにもたらしてくれた。

ここぞという時に決めてくれるFW。今のレッズに最も必要な選手。







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