30日間、異なるお店でランチを食べてみる
この1ヶ月のことを書いてみよう。
2月末にフィンランドの旅から帰ってきて、しばらくの間、ぼくはだいぶ気持ちが沈んでいた。何か沈む出来事があったというよりは、何も出来事がないから沈んでいたのだった。
昨夏から続いた一連の旅(オーストラリア、東北一周自転車旅、ドバイ、フランス、大阪〜博多 山陽道徒歩の旅、フィンランド)とその発信が終わり、資金も使い果たした。次の目標があればまたそこに向かってバリバリ動けていたと思うのだけど、具体的な目標がなくなってしまった。
もう一度同じように旅を計画して資金を募るかというと、今はそういう気持ちも湧かない。「次のチャレンジはさらに大きなことをやらなくては」という気持ちがプレッシャーになってしまい、足踏み状態だった。
ひとまず目の前の仕事をしたり、旅の報告書を書いたりしていたけど、徒歩の旅をしていたときのような元気や勢いはだいぶ失われていて、案の定少しの間体調も崩していた。
だけど10日ほど前から、また気持ちが回復してきた。
それは、割とくだらないことがきっかけだった。
いつものようにスタバで作業していて、親しくなった店員さんたちから「今日はお昼何食べるんですか?」と聞かれる機会が増えた。
ぼくが午前中スタバで作業して、お昼になると外へ食べに行って、また午後にスタバに戻ってくるのが常態化していて、店員さんたちもそれを知っているからだった。
その頃、ぼくはお昼にサイゼリアばかり行っていた。あるときはお蕎麦屋さんにハマって毎日のように行っていたけど、3月はサイゼにハマっていたのだった。ぼくはイチローが毎朝カレーを食べていたという話に共感できるタイプの人間で、好きなお店ができるとそこばかり行ってしまう癖がある。
最初は「今日は、サイゼですかね」と答えてもいい。サイゼのランチは素晴らしいし、サイゼは何も悪くない。でも、「今日は何食べるんですか?/何食べてきたんですか?」と聞かれるたびに「サイゼです」と答えていたら、流石に自分でも恥ずかしくなってきた。
いや、「スタバに毎日通っている人間が何を今さら」という感じだけど(スタバは許しください)、そのうち「あの人、いつもサイゼらしいよ」と噂されるんじゃないかという気がしてきて、冷静にちょっと恥ずかしい気持ちになってきたのだった。
かつて、「早起きができない」「新しいインプットが減っている」といった課題解決のために1on1朝活の習慣を始めたように、ぼくは自身の小さな課題を逆手に取った企画を考え、できるだけ楽しく解決していくのが好きだ。
大きなチャレンジを考えるのは一旦忘れて、ごく個人的なことでいいから、小さなチャレンジ、小さな行動を積み重ねるところからまた始めていこう。
そういう思いがピークに達していたこともあって、
「30日間ランチチャレンジ」というのを3月21日から始めることにした。
お昼の時間になったら思考停止状態でサイゼに向かうのをやめて、「30日間毎日異なるお店でランチを食べる」というチャレンジ企画である。
これを思いついてから、ぼくは大森周辺のおいしそうなお店をリストアップして、表を作ったりした。「翌日からスタートだ」と決めて、早速初めてのお店でおいしいランチを食べると、再びワクワクする気持ちが蘇ってきた。
次の日も、その次の日も、違うお店で食べるのだ。すごく新鮮な気分だ。舌と脳が喜んでいる。やはり人間、新しいことをし続けていかないと、意識して「昨日までとは異なる今日」にしていかないと、停滞してしまう。流れが澱んでしまうと感じた。
このランチチャレンジを始めて、今日で9日目。ここまで食べたものを載せてみる。
ハードルを下げて、動いて、発信もまた頑張っていこうと思う。
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