見出し画像

企業研究『メディアドゥ(電子書籍流通)』

決算書から企業の強みや市場の可能性を読み解き、自分なりの仮説をもって事業の動向をとらえられるようになるのを目指して、お気に入りの動画等から学んだ「決算書のポイント」を「おすすめのコンテンツ」と共にまとめたノートです。決算書の勘どころをつかめるようになりたいという方に役立つ内容です。

1.企業の強み

メディアドゥの業界における特長
◆他社との差別化
 電子書籍流通の最大手
 主力は電子書籍流通事業だが、他に9つの新規事業にトライ
 NFTが成長戦略の一つ
◆事業の成長性
 売上は835億円、YoY+27%
 営業利益は26.6億円、YoY+44%
 電子書籍流通事業が売上の98.6%を占める
◆ビジネスモデルの特徴
(1)電子書籍流通事業の4つの機能
・出版社との取引・契約の仲介
・出版社・著者への売上を分配
・配信システムの運営
・出版社・電子書店と連携した割引・無料などキャンペーン実施
(2)NFT(Non-Fungible Token)の戦略
・デジタル付録つきの本を書店販売
・NFT化したコレクション品の販売
・NFTマーケットプレイス
・ソーシャル映像視聴サービス(GREET)

2.市場の可能性

メディアドゥの業界を取巻く環境と市場の可能性
◆コロナの影響
 コロナ禍で外出が減って業界として電子書籍の売上が増えた
◆NFT(Non-Fungible Token)の特徴
 NFTは「偽造ができない所有者が明確なデジタルデータ」のこと
 ・普通のデジタルデータは簡単にコピー可
 ・NFTはブロックチェーンを使ってコピー不可
◆NFTと相性が良いもの
 NFTは「複製されないことで価値が出るもの」と相性が良い
 ・本当に世の中に一つしかないもの(サインやアート等)
 ・まだデジタルになっていないもの
 逆に「大勢が持っていることで価値が出るもの」とは相性が悪い
◆今後の注目ポイント
 電子書籍流通以外の新規事業の成長
 買収した米国ファイアブランドとのシナジー

3.数字を読む着眼点

他の決算書でも使える数字のとらえ方
◆売上がYoY+27%、営業利益がYoY+44%
 電子書籍はデジタルデータで原価が掛からないので、売上の伸びが利益に直結しやすい

4.決算説明資料(IRレポート)

2020年度通期決算説明会資料
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3678/ir_material_for_fiscal_ym3/98631/00.pdf

5.おすすめコンテンツ

(1)決算解説

決算書のポイントを理解するならコレ、おすすめの動画「シバタナオキの決算実況」と文字起こし記事「決算が読めるようになるノート」です。

(2)事業内容

企業の事業内容を調べるならコレ、おすすめのサイト「strainer」です。

(3)財務3表

貸借対照表(B/S)、損益計算書(P/L)、キャッシュフロー計算書(C/F)を図で見るにはコレ、「ロイター」です。https://jp.reuters.com/investing/quotes/balanceSheet?symbol=3678.T

6.関連する記事

他の企業についてまとめたノート


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?