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企業研究『Allbirds(アパレル・D2C)』

決算書から企業の強みや市場の可能性を読み解き、自分なりの仮説をもって事業の動向をとらえられるようになるのを目指して、お気に入りの動画等から学んだ「決算書のポイント」を「おすすめのコンテンツ」と共にまとめたノートです。決算書の勘どころをつかめるようになりたいという方に役立つ内容です。
※今回は米国のS-1(日本の上場目論見書/有価証券報告書)に基づく内容

1.企業の強み

Allbirdsの業界における特長
◆他社との差別化
 自然由来の素材を用いたサステナブルな製品開発
 社会や環境に配慮した会社に与えられる認証・Bコープを取得
◆事業の成長性
 売上(Net Revenue)は$219M、YoY+13%
 売上総利益・粗利(Gross Profit)は$112M、YoY+14%
 利益率は51% ※2020年末の数字 
◆ビジネスモデルの特徴
 D2C(Direct To Customer)モデル(小売店を通さず顧客に直接販売)
 販売チャネルはデジタル(ウェブサイトとアプリ)と店舗
 デジタルが売上全体の89%、グローバル展開を加速
・企業の成り立ち
 2014年にクラウドファンディングのプロジェクトとして誕生
 創業者はニュージーランドの元サッカー選手とバイオテック起業家
・企業のミッション
 We make better things in a better way, through nature.

2.市場の可能性

Allbirdsの業界を取巻く環境と市場の可能性
◆市場規模
 アパレルの市場規模は世界で$1.5Tr(2020年)
 2025年には$2.25Trに拡大すると予測
 国別ではアメリカ、中国、日本が大きい
◆今後の注目ポイント
 Allbirdsの成長戦略である新製品の開発、認知度の拡大
・新製品の開発:シューズからアパレルへの拡大
・認知度の拡大:良い立地への店舗出店、グローバル展開

3.数字を読む着眼点

他の決算書でも使える数字のとらえ方
◆チャネル毎の売上
 
デジタルが$195M(89%)、店舗が$25M(11%)
⇒デジタルチャネルが全体の89%を占める
◆広告宣伝費の売上対比
 マーケティング費用が$55M、売上の25%
⇒広告宣伝費が売上対比25%で積極的
◆顧客獲得コスト(CAC:Customer Acquisition Cost)
 マーケティング費用÷新規顧客数で算出
 購入後1ヵ月以内にCACを上回る貢献利益(Contoribution Profit)が発生
⇒獲得した顧客がリピート購入すれば収益が伸びる

4.上場目論見書

(1)米国のS-1(上場目論見書/有価証券報告書)
https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1653909/000162828021017824/allbirdss-1.htm

(2)サステナビリティレポート
https://cdn.allbirds.com/image/upload/v1625161698/marketing-pages/Allbirds_Sustainability_Report_2020.pdf

5.おすすめコンテンツ

(1)D2Cブランドの情報

Allbirdsの上場S-1について分析・考察がまとめられているノートです。

(2)事業内容

企業の事業内容を調べるならコレ、おすすめのサイト「strainer」です。

6.関連する記事

(1)今回参考にした記事

(2)他の企業についてまとめたノート


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