企業研究『ビザスク(ナレッジシェア/人材マッチング)』
決算書から企業の強みや市場の可能性を読み解き、自分なりの仮説をもって事業の動向をとらえられるようになるのを目指して、お気に入りの動画等から学んだ「決算書のポイント」を「おすすめのコンテンツ」と共にまとめたノートです。決算書の勘どころをつかめるようになりたいという方に役立つ内容です。今後の決算でも加筆する予定です。
1.企業の強み
ビザスクの業界における特長
◆他社との差別化
ビジネス領域に特化したナレッジシェアのプラットフォーム
知見をもつアドバイザーを顧客にマッチング
専門性とスキルの高い人材(アドバイザー)が多い
◆事業の成長性
好調、業績予想を上方修正
取扱高が前年同期比+65%、営業利益が+95.9%
アドバイザーと法人顧客が共に増加
既存顧客の取扱高が毎年増加(ネガティブチャーン)
◆ビジネスモデルの特徴
知見をもつアドバイザーと顧客のマッチングサービス
コアサービスの「ビザスクinterview」をもとに新規プロダクト開発
アドバイザーによる知見のデータベースが付加価値の源泉
2.市場の可能性
ビザスクの業界を取り巻く環境や市場の可能性
◆研究開発/新規事業の予算(企業)
コロナ禍でも企業の研究開発や新規事業の活動は継続
◆リモートワークの普及(個人)
個人による本業以外での活動が活発化
◆競合他社とのすみ分け
クラウドワークスやランサーズより発注単価が高い
・ビザスク:発注単価270万円(3か月)=90万円/月
・クラウドワークス:発注単価30万円(年間)=2.5万円/月
専門性が高いニッチな領域でビザスクが選ばれている
◆今後の注目ポイント
「ビザスクinterview」以外のサービスの成長
「ビザスクboard」が伸びるか(日本は社外取締役の人材不足)
海外事業の動向(2020年4月にシンガポール進出)
3.数字を読む着眼点
(1)他の決算書でも使える数字のとらえ方
◆テイクレートが60%
クラウドワークスは21.5%なので、かなり高い
(サービスコマースのマーケットプレイスは20%~25%)
・テイクレートが高い=かなり中抜きしている
・かなり中抜きできる=市場シェアが高い
◆時価総額が420億円
営業収益が1520億円なので、PSR(時価総額÷売上高)は27.7倍
クラウドワークスとランサーズは3倍以下なので、27.7倍は高い
(2)時価総額に関する指標の使い方
◆伸び盛りの成長企業を見る時(成長性を重視)
PSR=時価総額÷売上高
◆成長が止まってきた成熟企業を見る時(効率性を重視)
PER=時価総額÷純利益
◆資産を活用できているか確認する時(ネガティブな視点)
PBR=時価総額÷純資産
4.決算説明資料(IRレポート)
2021年2月期第3四半期
https://ssl4.eir-parts.net/doc/4490/ir_material_for_fiscal_ym/93577/00.pdf?_fsi=8CwPxUOD
5.おすすめコンテンツ
(1)決算解説
決算書のポイントを理解するならコレ、おすすめの動画「シバタナオキの決算実況」と文字起こし記事「決算が読めるようになるノート」です。
(2)事業内容
企業の事業内容を調べるならコレ、おすすめのサイト「strainer」です。
(3)指標
指標の意味を確認するために活用したサイト
競合他社を確認するために活用したサイト
6.関連する記事
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