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企業研究『Shopify(Eコマース・SaaS)』

決算書から企業の強みや市場の可能性を読み解き、自分なりの仮説をもって事業の動向をとらえられるようになるのを目指して、お気に入りの動画等から学んだ「決算書のポイント」を「おすすめのコンテンツ」と共にまとめたノートです。決算書の勘どころをつかめるようになりたいという方に役立つ内容です。

1.企業の強み

Shopifyの業界における特長
◆他社との差別化
 中小企業を対象にしたクラウドベースのEコマースプラットフォーム
 Amazon等での出品と比べて、ショップの個性を出すカスタマイズ可能
◆事業の成長性
 GMV(流通取引総額)が$42.2B、YoY+40%
 売上が$1,119.4M、YoY+57%
 競合他社より成長率が高い
◆ビジネスモデルの特徴
 B2B2Cのマーケットプレイス型、売上の構成は以下2つ
 Merchant Solutions:プラットフォーム利用料
 Subscription Solutions:決済手数料
・企業の成り立ち
 創業者が開発したオンライン通販サイトをツール化して外販
・企業のミッション
 Making commerce better for everyone

2.市場の可能性

Shopifyの業界を取り巻く環境や市場の可能性
◆コロナの影響
 コロナ禍で時間の経過と共にEコマース業界の伸びが鈍化
 その中でもShopifyは成長、USのシェアは8.6%で2位
◆アメリカのEコマース市場
 Amazonのマーケットシェアが1/3で独占状態
◆今後の注目ポイント
 コロナが落ち着くにつれてGMVの成長率がどう変化するか
 Shopifyの成長戦略である決済、後払いサービス、物流の強化
・決済:Shopify Paymentを増やしてテイクレートを上げる
・後払い:コンバージョンレートを上げて手数料収入を増やす
・物流:Amazonに対抗するためにサービス提供は避けられない

3.数字を読む着眼点

他の決算書でも使える数字のとらえ方
◆GMV(Gross Merchandise Value)
 Eコマースで一番大事な指標:流通取引額、取扱高
 消費者が購入した商品やサービスの売上の合計額
 ものを売り買いするプラットフォームの実力を示す
 2021Q2のGMVは$42.2B、YoY+40%
◆テイクレート
 ECサイト上での取引金額に対する運営企業の取り分
 売上高÷取扱高で計算
 2021Q2のテイクレートは2.6%($1,119.4M÷$42.2B)
◆MRR(Monthly Recurring Revenue)
 サブスクリプション型のSaa型ビジネスで重要な指標
 毎月繰り返し得られる収益(月次経常収益)
 2021Q2のMRRは$95.1M、CAGR(年平均成長率)は46%
◆ネガティブチャーン
 サブスクリプション型のSaaSビジネスで重要な指標
 一度獲得した顧客からの売上が増えている状態を表す
 解約率が低くARPU(一店舗当たりの収益)が伸びている状態

4.決算説明資料(IRレポート)

2021年度Q2 決算説明会資料https://s27.q4cdn.com/572064924/files/doc_presentations/2021/07/Shopify-Investor-Deck-Q2-2021.pdf

5.おすすめコンテンツ

(1)決算解説

決算書のポイントを理解するならコレ、おすすめの動画「シバタナオキの決算実況」と文字起こし記事「決算が読めるようになるノート」です。

(2)事業内容

企業の事業内容を調べるならコレ、おすすめのサイト「strainer」です。

(3)指標

指標の意味を確認するために活用したサイト

6.関連する記事

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