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#272 『「後回し」にしない技術』イ・ウンギュ(著),吉川南 (翻訳)

後回し癖を克服するための効果的な方法


後回し癖を克服するには、実行力を高めることが重要です。実行力は、生まれつきの資質ではなく、技術であるため、学習実践によって身につけることができます。

後回し癖を克服し、実行力を高めるための具体的な方法には、以下のようなものがあります。

目標達成までのプロセスを「見える化」する: ゴールだけをイメージするのではなく、達成までのプロセスを具体的に「見える化」することが重要です。特に、「プロセス」の「視覚化」は効果的で、目標達成までの道のりを明確にする「ルート探索」が重要です。

スケジュールは逆算して立てる: 最終的な目標を達成する期限を決め、そこから逆算してスケジュールを立てます。目標達成に必要なプロセスを細分化し、それぞれの締め切りを設定することで、行動を促進することができます。

決意は「公開宣言」する: 決意を心の中で秘めているだけでは、曖昧になりやすく、行動に移せないことがあります。決意を言葉や文章で公表することで、自分に責任を持たせ、行動を促進することができます。

「開始デッドライン」を設定する: 締め切りは、人を緊張させ、行動を促進させる効果があります。大きな仕事だけでなく、メールや電話などの日常的な小さな仕事にも、開始デッドラインを設定することで、後回しにすることなく、すぐに着手することができます。

他人に頼る: 人は、自分を教えてくれる人よりも、自分に教わろうとする人を好みます。誰かに助けを求めることは、相手に自分が「価値のある存在」だと感じさせる機会を提供することにつながります。躊躇せずに、他人に助けを求め、協力を得ることで、よりスムーズに行動することができます。

「いま、ここで」行動する: 変化を妨げる最大の障害は「後で、他のところで」であり、成功のためのもっとも大きな鍵は「いま、ここで」行動することです。後回しにするのではなく、すぐに着手することで、より早く目標に近づくことができます。

すべての行動は実験だと考える: 失敗は、目標達成に向けて一歩ずつ進んでいると捉え、次に活かすことが重要です。失敗を恐れず、積極的に行動することで、成功に近づきます。 これらの方法を実践することで、後回し癖を克服し、目標達成に向けて効果的に行動できるようになると考えられています。

本書を読んで勇気づけられたのは、後回し癖を回避する技術は後天的に身に付けることができるということです。そして、最近読んだ本のいずれにも「いま、ここ」に集中することが大切であることが書かれています。「いま、ここ」は私の中でパワーワードになりつつあります。

また、本書では、成功者の共通点として「実行力」が繰り返し強調されています。 彼らは、頭の中で考えるだけでなく、必ず行動に移す人々です。 具体的には、小さなことから始め、 周囲に公言し、 逆算スケジュールを立て、 実行に移したことを記録に残す、 などの行動が挙げられています。これらの習慣から、成功するためには、考えを具体的な行動に移すことが重要であるという教訓が得られます。


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