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#306 『「ToDoリスト」は捨てていい。: 時間も心も消耗しない仕事術』佐々木正悟 (著)



ToDoリストの呪縛から解放される時

「仕事ができる人はToDoリストを使いこなしている」そんなイメージありませんか?確かに、多くのビジネス書が生産性向上の秘訣としてToDoリストを推奨しています。 しかし、現実はどうでしょう?ToDoリストを前に、焦燥感や自己嫌悪に陥っていませんか?

実は、「ToDoリストを作ること」自体が、私たちを消耗させているのかもしれません。

なぜToDoリストは私たちを苦しめるのか?

その答えは、ToDoリストが「理想の自分」を押し付けてくるからです。 「完璧にこなせるはず」という非現実的な期待を抱き、できない自分を責めてしまう。 まるで、賞味期限切れの食材にしがみついているようなものです。

ToDoリストの賞味期限は「せいぜい半日」?

衝撃的な言葉ですが、著者はToDoリストを「なまもの」と表現しています。 なぜなら、私たちの気持ちや周りの状況は常に変化していくものだから。 3時間後も同じモチベーションでいられるとは限りませんし、ToDoリストの内容自体が古くなってしまうことだってあります。

例えば、「いつか旅行に行きたい」とリストに書き込んだとしても、実際に旅行に行ける状況になった時、行きたい場所や予算は変わっているかもしれません。 時間と共にToDoリストと現実の間にズレが生じ、リストは本来の力を失ってしまうのです。

大事なのは「今、何をするか」

では、どうすればいいのでしょうか?著者は、ToDoリストに縛られるのではなく、「今、この瞬間に何をするか」に集中することを提案しています。

具体的な方法として、本書では独自の「タスクシュート」という手法が紹介されています。これは、従来のToDoリストのように「未来の目標から逆算して計画を立てる」のではなく、「今できること」を記録し、順番に並べ替えていくというシンプルな方法です。

未来への不安を手放し、今を生きる

人生は、いつ何が起こるかわからない旅のようなものです。 地図を細かく書き込み計画を立てても、予期せぬ出来事が起こり、ルート変更を余儀なくされるかもしれません。 大事なのは、そんな時でも慌てず、その時に最適な行動を選択すること。 ToDoリストに縛られず、「今」を大切に生きることで、私たちは未来への不安から解放され、本当の意味で充実した日々を送ることができるのではないでしょうか。

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