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【需要対応経済】月40万円以上稼ぐ路上バーガー屋(チリ/バルパライソ)

カラフルな街並みが有名な海沿いの街バルパライソへ行くために、サンティアゴ・デ・チリからバスに乗った。約1時間のドライブを終え、長距離専用バス停に到着。外に出ると、カラフルな色のテーブルクロスときれいに並べられたハンバーガーが視界に飛び込んできた。小腹も空いていたので吸い寄せられるようにハンバーガーの前で足をとめた。

1. 大 11

それぞれ美しくラッピングされており、看板もカワイく、清潔感がある店だった。チキン、レタス、トマトが入ったチキンバーガーで、ソースは6種類から選べる。1個1000ペソ(約170円)とお手頃価格で、お札1枚だからついつい1つ注文してしまった。
「毎日自分でつくってるの?」
「そうよ、彼女と二人でね」
1週間に6日間働き、1日100個ほどを売る。
月の稼ぎでいうとざっと、240万ペソ(約41万円)くらいだという。
「他に仕事はしてる?」
「してないわ」
「なんでこの仕事はじめたの?」
「なんでって、ん~生活のためよね。家賃払ったり、ご飯食べたりするためよ。この仕事ならはじめやすいとも思ったしね」
「お金よりも大切なものはなに?」
「私のガールフレンドね」

 想像以上の月収にビックリした。日本の新卒サラリーマンよりも稼ぎが多いなんて。毎日午前中に100個のハンバーガーを自分たちでつくり、午後から出勤する。完売すれば仕事は終了。2時間で終わる日もあれば8時間かかる日もある。小腹が空いている客の需要に、適切なモノと適切な場所と値段で応える。それができれば生きていくためのお金を稼げることを知った。


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