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世界最大級のビジネスイベント「Dreamforce」の参加レポート2024

Salesforceが主催する年に一度で最大のイベント、Dreamforceに参加してきました。

弊社では、SalesforceのAppExchangeにてセールスチームの武器となるデータベース「SalesNow」を提供しております。今回Salesforce社にご招待いただき、Dreamforceに参加させていただきました。

弊社としてDreamforceは初参加で手探りだったのですが、Salesforce社の皆様に助けていただき、充実した時間を過ごすことができました。

イベントの全体像や、イベントを通して感じたこと・学び・来年以降の反省をまとめられたらと思います。(記憶の新しいうちに、帰りの飛行機で執筆しています!)

世界最大のビジネスイベントについて興味のある方や、今後Dreamforceに参加される方の参考になれば幸いです。

想定読者
・世界最大級のビジネスイベントについて知りたい方
・Dreamforceに今年参加された方や、来年以降で参加予定の方
・Salesforce関係者の方


Dreamforceとは、Salesforceが主催する世界最大級のビジネスイベント。とにかく規模が桁違い。

Dreamforce概要

Salesforceが主催する年に一度のビッグイベントです。毎年アメリカで開催されています。3日間で1,500を超えるセッションや登壇などがあらゆる会場で開かれており、約5万人が参加。3桁億円の予算が注ぎ込まれているそうです…!

「街」全体がイベント会場となる。

一つの建物ではなく「街」全体がイベント会場となります。街全体が協力してイベント一色になっています。

道路を閉鎖して、壮大な装飾と芝生でSalesforce Parkに。

会場の中は滝が流れるほど装飾が凝られていました。

会場の中の滝。さらに別でもう1箇所滝があります。

会場ではランチも飲み物も無料で配られています。


それぞれの会場も規模が桁違い

Salesforceの本社である「Salesforce Tower」含めて、会場は10箇所以上あり、移動に徒歩15分程度かかります。

Salesforce Tower(西海岸で1番高いビジネスオフィスらしい)


Keynoteが開かれたメイン会場は(僕の主観ですが)1万人くらいキャパがある大きさで、中央の登壇セットを中心に膨大な数の椅子が並べられていました。

Keynoteが開かれたメイン会場。
展示会会場も複数。それぞれ単独の展示会くらい大きい。

隣の映画館も貸切で、IMAXでメインセッションを生中継。

Nvidiaの社長Jen-Hsun HuangとMarc Benioffの対談をIMAXで生中継


「Dreamfest」としてライブ開催。

2日目の夜にはDreamfestとして球場が貸し切られてライブ開催。今年はKygo、Imagine Dragons、P!nkの3者による約3時間のライブでした。(このライブ参加だけで、普通なら少なくとも数万円はチケット代がかかりそう)

Oracle Parkを貸切
(サンフランシスコ・ジャイアンツの本拠地)
Imagine Dragonsのライブ時にて
人いっぱいのライブ。食べ物飲み物無料。


街全体がイベント会場になっていたり、ビジネスイベントなのに本格ライブが開催されたりと、規模の大きさやイベント全体のイメージが伝わったかなと思います。
(日本でこの規模のビジネスイベントは考えられないですね…!)


イベント視察・パートナー強化・顧客開拓の3つを目的に参加。

Dreamforceに参加した目的

SalesNow社として、3つの目的を持って参加しました。

①世界最大のビジネスイベントを視察
まずは世界最大のビジネスイベントの視察です。最先端のSalesforceの方針を知り、さらにこれから弊社もイベント開催やセールス領域で規模拡大していくにあたり、世界基準の目線上げをできればと思い、参加しました。

②Salesforce社とのパートナー強化
弊社では、企業データベースSalesNowのAppExchageを提供しています。また、弊社のユーザーの過半数がSalesforceユーザです。
Salesforceを導入している企業や導入を検討している企業は相性が非常に良く「AI」や「データ」でのプロダクト開発を含めたパートナーアライアンスの強化も一つの目的として参加しました。

③顧客開拓
最後に、日系企業との接点づくりによる将来的な顧客開拓です。「Japan Night」など接点づくりの場をSalesforce社に用意いただけるため、そこでの名刺交換などでお客様を探す場として参加しました。

結論として、目的のほとんどを達成できたため、非常に有意義な時間となりました。

メイン会場の1つ。


世界基準を知れて目線が上がる。メッセージとしては「データ」と「AI」を全面推し。

Dreamforceに参加しての所感

①とにかく規模が桁違い。世界基準を知れて目線が上がる。

まずは、世界最大のビジネスイベントの基準値を知ることができた点が非常に有意義でした。Salesforceは創業から25年でここまで来ているので、弊社もこのレベルのイベントを開催できるようになろうと目線感を上げることができました。


②トピックは「データ」と「AI」の一色。

1,500を超えるセッションやイベントが開催される中で、一貫して「データ」と「AI」推しでした。
その中でも今回のイベントは「Agentforce」をメッセージとして全面に推し出していました。「Humans with Agents drive customer success together」をコンセプトに、AIとデータを「エージェント」が繋ぐ世界観が強調されていました。

③Salesforceの「AI」と「データ」への投資が半端ない。営業活動におけるAI活用はSalesforce一択。

イベントの規模自体もすごかったのですが、それ以上にさらにデータとAI投資されていることが伝わってきました。何十億・何百億ドル単位でAI投資がされているのではと思います。

営業活動におけるAI活用では、自社開発をせずにSalesforceを使い倒す方針が賢明だと強く感じました。

④Salesforce Japanの皆様のフォローが手厚い。

今回初参加だったのですが、参加前からイベントの招待や事前案内など手厚くフォローいただきました。毎日夜に日本企業を集めた立食形式のイベントなども企画いただけており、

また「アメリカで対面でお会いする」というある種の特別感もあり、今後のさらなる連携強化のイメージをつけることもできました。

⑤顧客開拓も一定可能。ただし、価値としてはサブ寄り。

日本の大手企業の重役の方々と接点を持たせていただくことができました。フラッと挨拶させていただいた方が、1兆円企業の副社長だったり、某IT企業のCTOだったりと、普段なかなか接点を持ちづらい方と繋がることができました。

日本に帰ってからサービス紹介のお打ち合わせのお約束をさせていただいた企業様も複数できたため、大変実りある時間でした。

ただ、日本での展示会などのように「新規ツールやサービスを探しに来ている」わけではないため、メインとしては長期的な繋がりになるなという所感です。

Salesforce本社ツアーにて、最上階からの景色。


「Agentforce」として、人とAIエージェントが協業するという世界観を強調。

ここからは1,500あるセッションや登壇の中から、3つをピックアップしてサマリをお伝えできればと思います。

①メインのKeynote

初日の朝に実施されるKeynoteは1番の目玉でした。Marc Benioffから全社としての方針やメッセージの共有セッションです。

内容としては「Agentforce」の全面押しの2時間でした。「Humans with Agents drive customer success together」をコンセプトに、AIとデータをエージェントが繋ぐ世界観が強調されていました。「人がAIを使う」のではなく、「人とAIが協業する」という概念を推し続けていました。

Salesforce社における「AI」・「データ」への本気度合いを肌で感じました。


②Nvidia社長とMarc Benioffの対談

こちらもAIにおける「Agent」の話がメインでした。人がどうAIを使いこなすかではなく、人とAIが協調することでどうやって成果を出していくか、という話が軸でした。
また、Nvidia社長 Jen-Hsun Huangの仕事におけるモチベーションの源泉の話もあり興味深かったです。


③Wrap-up session Japan

日本企業向けに3日間を振り返るセッションです。このセッションが全体を通してのまとめを日本語で説明してくれるので、一番分かりやすかったです。

まずは、SalesforceのCo founderでCTOのParker Harrisさんから、振り返りをいただきました。

・1999年のSales Cloudから始まり、25年間でプロダクト強化と買収なども繰り返し、今の全体像ができていること
・Data Cloudにより全てのデータを繋げること
・Customer 360で活用できること
・OpenAIによる生成AIの扉が開いたこと
・AgentforceによってAIがアクションまで取れるようになったこと
・この3日で10,685件の「Agent」が作られたこと

などのお話でした。


その上で、SalesforceにおけるAI・データ活用の具体例として、

・SDRにおける商談獲得は全て自動化(自動電話でAIが応対・自動メールでカスタマイズなど)できる
・商談録画を元にSales Coachがアドバイスを商談中からリアルタイムで実施
・マーケにおけるナーチャリングも全てAIがパーソナライズして自動送信できる
・CSの問い合わせ対応やフォローも全てAIで対応できる

などを共有いただきました。
全てSalesforceのプラットフォームで来年2月などを目安に機能実装予定とのことで、自社開発や他社ツールを活用するよりもSalesforceを使いこなすことに注力すべきだと確信しました。



今後Dreamforceに参加される方への5Tips

弊社における来年参加の反省も踏まえて、今後参加される方向けに、Tipsをまとめておけたらと思います。

①Wrap up sessionに参加しておけばとりあえずOK

1500件を超えるセッション・イベントがあり、どれに参加すれば良いか、選択肢が多すぎて悩みます。
今回初参加した結論として、最終日の日本企業向けのWrap up seasionが全体のまとめを日本語で2時間みっちり要点をまとめて伝えてくれるので、ここに参加すれば最悪OKです。


②1,500あるセッションからどれに参加するか迷ったら「Keynote」に参加。

セッションの数が多すぎて1つ1つの内容を事前に見て選ぶことは至難の業です。どれに行くか迷ったら、メイン会場にて実施される「Keynote」に参加することがおすすめです。
KeynoteではSalesforce社が何に最も力を入れるのかを今後の新機能含めてまとめて伝えてくれます。

初日朝のKeynoteはMarc Benioffによる最大イベントなので雰囲気を感じるためにもここも参加はできると良いと思います。また、別日時でSales CloudやSlackなどサービス別にKeynoteが実施されます。興味のあるサービスのKeynoteなどに参加するのもおすすめです。


③1人ではなく複数人以上で参加がおすすめ

スケジュールの管理やセッションごとの感想・振り返りなどをするために少なくとも2人以上で参加することがおすすめです。


④世界最先端の都市サンフランシスコで、最新のテクノロジーも体験できる。無人運転タクシー「Waymo」がすごい。

街中を当たり前のように無人運転タクシーが走っています。アプリをダウンロードしたら実際に乗ることもできました。


⑤気候は初秋くらい。真夏の日本から参加すると想像以上に寒い。

9月半ばは日本では真夏ですが、サンフランシスコは10℃〜20℃と肌寒さがあります。上下長袖は必須で、ヒートテックやウルトラライトダウンなどもあると調整が効きやすくおすすめです。

Salesforce本社ツアーにて。



Salesforceに最適化された企業データベース「SalesNow」

最後に簡単に弊社サービス「SalesNow」についてご紹介させてください。

SalesNowは「セールスチームの武器となるデータベース」です。特にSalesforceへ最適化を進めており、Salesforce導入企業様からは、圧倒的な名寄せ率の高さや、こだわり抜かれたデータ品質において唯一無二の企業データベースとして引き合いをいただいています。

例えば、株式会社ROBOT PAYMENT様は、導入前の事前検証にて、他企業データベースツールと比較して、データの名寄せ率・データ付与率が最も高かった点を理由に導入いただきました。


Salesforceにおける「ハウスリスト」に、SalesNowの「企業データ」を組み合わせて、セールス・マーケティングの生産性を底上げしていきましょう!

ご興味ございましたらお気軽にお問合せください。


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