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キャリアにおける本当の安定は、いつでも身動きが取れること

のほほんとしていると茹でガエルになる

「ずらし転職」というのは、自分のなかで「仕事をがんばっていきたい」という意思がある人が考えていることだと思います。

ただ、全ての人がそういった思考ではないと思います。その中の方には、このnoteを読んで

「私は安定して、1つのことを地道にやっていきたい」
「環境を変えるのは、私にとってはリスクだ」

と考えた人もいるかもしれません。

ですが、安定志向の人であっても、ある程度はキャリアをずらしていかないと、〝茹でガエル〟になってしまいます。

最初は水に入った状態で冷たいかもしれないですが、次第に慣れてきます

そのうち温度が上がって快適になって、やがて熱湯になっていることに気づかず、そのまま茹で上がってしまうという具合に……。

生きていると何があるかわかりません。技術的な進歩などがあって、ビジネスの環境は常に変わっていきます。1日ごとでは、その変化に気づきませんが、1年、2年経つとずいぶん変わっているものです。特に近年はITの進歩、変化が目覚ましく、それにともない事業環境も様変わりしています。

気づいたときには遅い

少々厳しいことを言いましたが、変化に気づいたときにはもう遅いという状況になることも多々あります。

金融機関の総務系の仕事をずっと続けていたある年配の方が、いざ定年退職をしてからやりたい仕事を見つけても、なかなか転職がうまくいかず、後悔している姿を見たことがありました。

そのため、「気づいたものの、すでに対応策が見つからない」という
状況が本当に起こり得ることを知っています。みなさんにも、後悔しないように、自分のキャリアをつくりあげてほしいのです。

安定した道を進もうにも、その安定を得るのがむずかしい状況になっているのです。

仕事の仕方も「ずらせる」

ユーチューバーという職業が5年後存在しているかわからないように、ほかの仕事も同じように存在しているかはわかりません。

経理や総務の仕事は、ずいぶんとITによって簡略化されるようになりました。管理業務にしても、書類を処理することではなく、グループウェアをいかに運用するかという仕事に変わってきているように思います。

そうした際に、グループウェアの運用を「私の仕事ではない」と決めつけているようだと、今後総務担当者として会社に必要とされなくなってきます。

一口に「ずらしていく」といっても、部署を異動する、別の会社に移るというだけでなく、担当する業務のやり方をずらしていくといったことも考えられます。例えば、それこそ、新しいシステムを導入したり、業務フローを見直して、スピードと品質の向上を図るなど、過去から「ずらしていく」方法はあります。新しい業務の中には、そこで得られるまた希少な経験もあるでしょう。安定して、いまの仕事を続けていくためにも、そうした小さなずらし方もあるのと知っておくことが大事です。

出展:ずらし転職(ワニブックス)

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