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物流問題〜明日荷物が届かない世界〜

おはようございます、こんにちは、こんばんは
ミライユで広報をしているようちゃんです。

今回は物流の問題について調べたので書いていきます。
調べていて色々なことを知ることができました。

このまま何もしないとタイトルのようなことが起きてしまうかもしれません。少しでも私たちが意識して取り組む必要があると思います。取り組みに対しては後ほど記載をさせていただきます。みなさんもぜひこの機会に考えてみてください。

物流業界の現在の状況と今後の動向をメインに振り返りたいと思います。

ここでみなさんに質問です

  1. Amazonで商品を購入している

  2. 普段からコンビニ・スーパーを使っている

  3. ネットで商品を購入することが多い

  4. コープなど定期便を利用している

上記での中で必ずどれかはやっているのではないでしょうか?

消費者庁の調べでもインターネット上での買物のメリットとして

・いつでも注文でき、すぐ届く:71.4%
・配送してもらえ、重いものを持ち運ばずに済む:55.4%
・簡単で手間が掛からない:53.3%

出典:第1部 消費者問題の動向と消費者の意識・行動

などがあげられています。それだけ世の中はネットで商品を購入するという時代になっています。

宅配件数も調べたのですが、国土交通省の調べによると2021年の宅配便個数50億588万個と5年前よりも約12億個増加しています。前年と比較すると5265万個増えており、2023年もこの推移で増えていると仮定すると約51億個もの荷物が宅配されています。

世界の人口が2023年で80億4500万人と見ると世界の人口の半分以上の宅配が1年間で取り扱いされていることになります。日本の人口は2024年で総人口は1億2409万人ですから一人当たりで平均すると年間で約50回使用されていることに・・・。

世の中で宅配の量が増えている日本ですが、いま物流業界が抱えている課題や悩みを知っていますか?増えているからいいことじゃんと思う方もいると思いますが、実態はどんなんでしょうか?少し見ていきましょう。

物流が抱える課題

まずは物流業会が抱える課題についてみていきましょう。みなさんはどれくらい知っていましたか?

  1. 人手不足

  2. 労働環境の悪化

  3. 配送スピードの迅速化

  4. 燃料費の高騰

  5. 2023年4月から月60時間を超える時間外労働の割増賃金の引き上げ

  6. 2024年問題への対応

これらの課題があり、タイトルにもある近い将来「荷物が運べない」状況に陥る危険があると言われています。

課題①:人手不足

さきほど荷物の配送が年ベースで5000万個増えているとお伝えしましたが、それに比べて営業用のトラックドライバーは2025年で約20万8000人、2028年には28万8000人不足すると予測されています。

配送される荷物は増える一方でこのまま行くと届けるドライバーの数が減少し続けてしまいます。そうなるとどうなるのか?想像するだけでもすごく怖いことですね。

人が増えない理由として、ドライバーの高齢化、残業過多、低賃金が要因と言われています。

出典:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」

みなさんはこちらの表をみたときにどう思いますか?率直に聞かせてください。超過実労働時間数が平均よりも3倍になっているけど所定内給与額は平均よりも少ないというのが目につくと思います。

令和2年の資料ですのでいまは少し改善されていると思いますが、ここの数値はどうしても気になってしまいます。

課題②:配送スピードの迅速化

顧客の利便性を高めることは 「顧客満足度向上」 と 「競争力強化」 につながる反面、ドライバーの負担増・離職の加速が懸念されています。

ネット時代においては顧客満足度やレビューというものの価値がすごく高まてしまっていると感じます。あちこち見ると、ご飯食べるのにレビューを確認するであったり、商品を買うにしてもレビューを見る。会社を見るときは口コミを調べるなど、日常的になっているのではないでしょうか?

企業努力という簡単な言葉でまとめられてしまいますが、それを実現させる為に私たちが知ることのできないくらいのことを日々行っているのだと思います。

ここは無理するのではなく、注文したら明日届くなど便利になりすぎた世の中を適正なあり方に修正をしていくときなのかもしれません。

課題③:2024年問題

みなさんは2024年問題について知っていますか?
名前だけは知っている人は多いのではないでしょうか?

2024年問題とは?

令和6年4月より、年960時間(休日労働含まず)の上限規制
トラックドライバーの拘束時間を定めた「改善基準告示」で拘束時間等が強化されます。上限規制で起きるであろう物流への影響が2024年問題と言われています。

※改善基準告示とは
自動車運転者の労働時間等の改善のための基準拘束時間の上限、休息期間についての基準等が設けられている

出典:国土交通省「2024年問題」への対応に向けて動き

2024年問題において、物流にはどのような影響が起きるのでしょうか?

具体的な対応を行わなければ、
2024年度に、輸送能力が約14%(4億トン相当)不足する可能性が起きます

その後も対応を行わなかった場合、
2030年度に、郵送能力が約34%(9億トン相当)不足する可能性が起きます

数が大きすぎてちょっとわかりにくいですよね・・・。
このままいくと、14%もの荷物が届かなくなり、2030年には34%もの荷物が届かなくなるんです。

いいかえると、2024年には14万人相当が足りなくなり2030年には34万人相当が足りなくなります。

政府の取り組み

政府でも深刻に捉え2024年に不足する14万人分の輸送力を補うために以下のことを実施して不足人数を補おうとしています。

◼️ 荷待ち 荷役時間の削減:4万5000人分の効果
 自動フォークリフトの導入
 トラックGメンの監視強化

◼️ 積載率向上:6万3000人
 共同輸送の促進
 営業用トラックの積載率は約38%(2020年度)

◼️ モーダルシフト:5000人
 鉄道と船舶の輸送量を倍増に

◼️ 再配達削減:3万人
 「置き配」やコンビニ受け取りでポイント還元

トラックGメンとは・・・
荷主企業や元請事業者の事情で、トラック事業者などの物流事業者に負担    や不利益が生じていないかを調査、または監視する組織

出典:国土交通省 トラックGメンの設置による荷主・元請事業者への監視体制の強化

モーダルシフトとは・・・
トラック等の自動車で行われている貨物輸送を環境負荷の小さい鉄道や船舶の利用へと転換することをいいます。

専門家の意見

①「日本の貨物輸送量」91.6%がトラック輸送
トラックドライバーの不足がダイレクトに運べないにつながる

② 家庭に届かなる前につくれない!
トラック輸送の多くは企業物流やその生産を支える原材料や農作物
全物流の90%が企業間物流である(BtoB)

③ トラックドライバーは稼げる職業ではなくなった
労働時間が2割長く給与は2割低い

④ トラック輸送の生産性は低く積載率は40%を切っている
6割が空気を運んでいる

⑤ 労働時間上限960時間
一般的に言えばまだ「過労死」レベルにはいる

私たちが意識をしていくこと

現在から今後の物流の未来、政府の取り組み、専門家の意見なども見て、私たちは一体どんなことを意識していけばいいのでしょうか?みなさんもぜひ考えてみて教えて欲しいです。

・購入するときはこまめに購入するのではなく毎月1回まとめ買いをする
・再配達をなくす(置き配や確実に受け取れる場所で受け取る)

物流業界の取り組みは業界の取り組みだけでは改善することはできません。普段利用している消費者の方も交えて考えていくことが大切です。

今後導入できたらいいこと

さいごに今後導入できたらいいなと思うことも考えてみました。こちらも個人的な意見として考えてみました。あくまでもできたらいいだろうレベルです。

労働時間が少なくなる、働く環境が大変というのであればそこをうまく活用するのは大事だと思います。

  1. チップ制を導入する

  2. 天候悪い日は給料があがる(変動給与制)

  3. 走った距離分マイルorポイントが貯まる

  4. 再配達はお金がかかる(100円)荷物の大きさによって変動

労働時間減少の部分を何かで補うことが必要になってきます。どんなことができるのか?2024年には約14万人足りなくなるといわれ、なにもしないと2030年には34万人相当が足りなくなると言われています。

2024年問題は物流業界の新たな転換期を私たちに投げかけているように感じます。

ミライユでの取り組み

ミライユでは日本全国のトラックドライバー・軽貨物ドライバーに特化した転職支援サービス【ドライバーズワーク【ロジスティクス】】のサービスを展開しています。

サービスを通してにはなりますが、物流業界の課題や問題点を改善・解決に向けて日々取り組んでおります。

また、物流業界に関する取材もお待ちしております。弊社代表が考えている物流業界に対する想い、今後ミライユで実現させる世界観などをぜひ語らせてください!

最後まで読んでいただきありがとうございます。


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