貧困層の劇的な増大と起業の想い

SonyCSLの北野先生が座長の総務省AIインクルージョン推進会議の構成員委員であられる安宅さん作成の資料を拝見していて(表現修正しました)、下記のデータを拝見しました。(資料、素晴らしいのでぜひご一読ください。安宅さん本当にお疲れ様です&ありがとうございます)

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マネーフォワードを起業した時の挨拶で記載した想い


子供を持てない理由、結婚できない理由の一位は、「お金がないから」。お金に対する知識不足や不安は、結果として人口減少、未来の国力の低下をもたらすことになります。
今後給料は上がりにくく、少子高齢化が進むことによって社会福祉の負担は増え、年金もどうなるかわからない、という厳しい外部環境が続く中、人生に対する不安は、ますます大きくなることが想定されます。
(中略)私は、「インターネット」と「お金」の世界で10年近くビジネスをやってきましたが、インターネットの力をうまく使えば「お金に関する不安」を少しでも軽減することができ、またお金について悩む時間も少なくでき、人生で他に大事なことに時間をさけるようになるのではないか。

上記の課題を解決すべく、マネーフォワードを起業し、まずは家計を自動でつけることで「お金の見える化」を実現するアプリ「Money Forward ME」、さらに中々自分では貯金をすることができないので、勝手に貯金してくれる「しらずにたまる」アプリ「しらたま」をリリースしました。

MEをリリースして、ユーザーは850万人と増えてきましたが、一方で7年一生懸命やっていてもまだまだ日本全国には広がらない、まだまだこの規模か、と忸怩たる想いもあります。(そして貧困層ほど、ITリテラシーが低いという課題もあり、サービスが届きにくい)

しらたまに関しても、2年以上の様々なサービス開発の苦心の末、使っていただけるユーザーには毎月一定金額の貯金が自動にたまるようにはなってきましたが、更新系APIが中々進まないこともあり、まだまだユーザーさんにとって使いやすいサービスとは言えません。

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先日の経営会議でも、利益に繋がっていないサービスにいつまで取り組むんだという意見が幹部からも出ました。(経営として当然の意見です)

ただ、貧困層が増えている日本において、自動で家計がつけることができ、貯金ができて、さらにはコツコツ分散投資で増やしていく、それがほぼ自動でできる、そんなサービスがあれば、少しでも多くの方が貯金できるように、お金を増やすことができるようになり、お金に少しは困らなくて良いようになるかもしれません。感謝されるのは5年後、10年後になるかもしれませんが。

毎日コツコツとしかできないのですが、そしてもっと知恵とアイデアがあるといいのですが、自分たちのやるべきこと、できることに集中して、少しずつでも世の中をよくしていくことに貢献していきたいなあと、安宅さんの資料を拝見していて、そんなことを思いました。


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