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個人向け事業における三井住友カードさまとの共創について

『マネーフォワード ME』x 『Olive』で、感動するような金融体験を

本日、『マネーフォワード ME』等の個人向け事業(以下、マネーフォワード Home事業)において、『Olive』を手掛ける三井住友カード株式会社さま(以下「SMCCさま」)との新たな合弁会社設立に向けた、基本合意契約の締結を発表させていただきました。

本日公開したプレスリリースはこちらです。
本noteでは、この発表の背景や込めた想い、これからどんなことを実現していきたいかをお伝えしたいと思います。

今回の発表について

マネーフォワードはこれまで、様々な領域で、様々な企業と共創し、ユーザーの皆さまにサービスを提供してまいりました。
今回の取り組みは、僕たちの祖業でもある家計簿・資産管理サービス『マネーフォワード ME』を中心とした個人向け領域で新たな合弁会社を設立し、さらに便利で、お得で、価値あるサービスを創り、ユーザーの皆さまにお届けしていきたいという想いを背景にした、大きなチャレンジとなります。

7月17日の記者会見資料より抜粋

今回ご一緒させていただくSMCCさまは、ご存知の通り、個人向けで昨今大きな話題となっている、総合金融サービス『Olive』そして 『Oliveフレキシブルペイ』といった、ユーザーの金融体験を変える革新的なサービスを展開されています。

今回の提携で両社サービスの強み、価値を融合させ、ユーザーの皆さまのお金周りがもっと便利に、お得になっていくことを目指していきます
僕はこの合弁会社の代表取締役社長に就任し、SMCCさまとご一緒に、この新しいチャレンジをリードしていきたいと思います。

今回の提携の背景について

当社の個人向け事業のひとつである『マネーフォワード ME』は、創業の2012年からこれまで、大変ありがたいことに多くの方にご利用いただき、今では1,610万人の利用者数(2024年5月末時点)を突破し、右肩上がりに成長を続けてきました。
ユーザーの皆さまの日頃の温かいご支援とご利用、本当にありがとうございます。心より御礼申し上げます。

サービス開始当初から、ユーザーの皆さまの「お金の見える化と課題の発見」が、簡単に素早くできるよう、サービスを作ってきました。近年は、「マネーフォワード 固定費の見直し」や、『マネーフォワード ME』プレミアムサービス「資産形成アドバンスコース」など、見つかった課題を解決するための様々なサービスを開発、提供しています。

一方、ユーザーの皆さまからは、「もっとお金のアクション、課題解決を『マネーフォワード ME』を通じて行いたい」「提供サービスが足りない」といったお声も多くいただいていました。

お金の課題を解決するサービスとしては、例えば、ファイナンシャルプランナーへの相談、資産運用のための様々な商品、便利でお得な決済サービス、必要な時にお金を借りることができるサービス等、多岐にわたる様々なサービス、商品が必要となります。これらを単独でご提供していくことは勿論可能ではありますが、大変な年数がかかってしまい、ユーザーの皆さまへお届けできるまで、随分と時間がかかってしまうなあ…と悩んでいました。

実際に、『マネーフォワード ME』の提供からすでに12年が経ち、多くの方々にご利用いただけるようにはなりましたが、一方で、当初から構想していたような、ユーザーの皆さまのお金の課題が全て解決できるようなサービスには、我々の努力不足、力不足もあり、まだまだ到達できておらず、悔しい気持ちをいつも抱いていました。

また、様々なサービス提供に加え、さらに大切なことは、ユーザーの皆さまが一つのアプリ内でストレスなく・すぐに・簡単にサービスを使える便利さ、お得さ、そして最高のユーザーエクスペリエンスを提供することです。
通常の提携では、サービスのご紹介をするだけに留まってしまう場合もあり、より良いユーザーエクスペリエンスをお届けできる方法を模索したいと、以前からずっと考えていました。

一方、当社の『マネーフォワード ME』は、ユーザーの皆さまのご同意があれば、様々な金融関連サービスと繋げることができる「中立的な」サービスです。ユーザーの皆さまへもっと良いサービスを届けたいが、単独ではご提供までに時間がかかり過ぎてしまう現実と、この中立的な立場という2点で、様々な可能性を模索しながらも悩んでいました。

そんな中で、今回ご縁をいただいたのはSMCCさまです。SMCCさまが提供する『Olive』のサービススタンスは「オープン」で「開かれた自由なプラットフォーム」です。また、当社の「中立性」にも大変なご理解をいただき、今回の提携に至りました。

ご存知の方も多いかとは思いますが、『Olive』は開始からおよそ1年でアカウント開設数が230万件を突破し、新たに口座開設された方の約半数は20代以下と、若い世代の方も積極的に使われています。

また、最近では「青と黄色のVポイント」もスタートされています。SMCCさまが提供しているカードでの決済と専用アプリの提示で、Wでポイントが貯まっていく仕組みや、日本国内の750万店舗と世界の1億店舗でVポイントが貯まっていくという、まさに”いつでもどこでも”ユーザーが使えるという規模感でいらっしゃいます。近年はポイントで投資が行えるようになるなど、ポイント=資産として、多くの人が認識されているのではないかと思いますが、まさにVポイントはユーザーの生活に密着しながら、経済的メリットを提供されていらっしゃると感じています。

また、ポイントなどの経済的に大きなメリットも勿論ですが、銀行口座や、クレジットカード/デビットカードなどの決済、そしてオンラインの証券や保険まで、その一つ一つがユーザーメリットに溢れ、先進的で素晴らしいラインナップを揃えられています。
そしてその全てが、アプリ上で使うことができる非常に優れたユーザーエクスペリエンスを提供されています。ユーザーにとって大きなメリットと利便性を追及されているからこそ、多くの方に選ばれるサービスとなっていると考えています。

これから新たな合弁会社で何を目指すのか?

新しいチャレンジでは、ユーザーの皆さまが、『マネーフォワード ME』で家計や資産を管理し、そこで見つけた課題をシームレスに、簡単に解決できるようなサービスを作っていきたいと思います。

7月17日の記者会見資料より抜粋

いわゆるエンベデッドファイナンス(組込型金融)と呼ばれるサービスをイメージしていただければと思います。『マネーフォワード ME』が持つ家計簿・資産管理の機能に、『Olive』が持つ預金や決済、資産の運用の機能を融合させ、お金にまつわるアクションがシームレスに行えるようなサービスに進化させていきたいと考えています。

7月17日(本日)の記者会見資料より抜粋。提供していきたいサービスの一部です。その他、ぜひプレスリリースをご覧ください。

両社で提供するサービスの価値がシームレスに融合することによって、さらに新しいユーザー体験を創り出し、ユーザーの方々が「使っていて、もっとも便利で、お得に感じる!」「お金に関しての悩みや不安が減った、無くなった!」というサービスの提供を目指していきます。

7月17日(本日)の記者会見資料より抜粋

そして結果として、ユーザーの皆さまにとって最も使いやすい「お客さま起点の『オープンなお金のプラットフォーム』」を目指していきたいと思っています。

…と熱は今から非常に高いのですが、一方で、両者のシステムやサービス、カルチャーなどは当たり前ですが異なります。目指す理想の世界を創っていくためには、様々な困難があると思いますし、多大な努力や知恵、工夫、時間が必要です。少しでも早く、より良いサービスをユーザーの皆さまにお届けできるよう、ワンチームとなって、しっかりと取り組んでまいります。

長い間『マネーフォワード ME』をご愛顧いただいているユーザーの皆さまに、喜んでいただけるようなサービスを創っていけるよう、今回の提携を通して、当社が大事にしている「User Focus」の想いを中心に、Missionである「お金を前へ。人生をもっと前へ。」の実現に向けて、さらに加速して進んでいきたいと思いますので、これからもご支援、ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願いいたします。


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