本当の優しさってなんだろう?~介護現場でコーチング研究その①~
コーチングに興味を持っています。
コーチングを勉強しています。
介護現場において、「わかってはいるけど難しい」という内容です。
脳梗塞で高血圧症にもかかわらず「しょっぱいもの・お酒が大好き」をコーチングから考える
たとえば、「脳梗塞」を経験し、「高血圧症」で服薬治療をする方。しかし、ご本人は頑固に食事に大量の「お醤油」をかけて食べることが好き。
よく、「たくさん醤油をかけて食事を摂ると塩分が高いから、醤油かけるのはやめよう」という話になります。
しかし、コーチングの側面から考えると、「段階的な減塩作戦」が考えられます。
コーチングの原則「コーチとクライアントは対等の関係である」
やはり、好きなことを他人(この場合家族の意見ですら受け入れない場合が多いが)に辞めさせられることは苦痛に感じるのだと思います。それは、人間にとって正常な反応だと思います。
醤油をたくさんかけてご飯を食べる人の論理は以下のようなものでしょうか。
「醤油をたくさんかけるとごはんがおいしい」
「おいしいごはんを食べることは、人生の豊かさに比例する」
=醤油をたくさんかける食事は人生の豊かさを増進させる
誤った理論であることは、誰でもわかると思います。
しかし、本人にとっては、これは「人間はいずれ死ぬ」と同じくらい明白で正しい理論になっている場合があります。
これを頭ごなしに「辞めなさい」といっても「良好な関係性構築」を阻害するだけだと思います。その方の「しょっぱい食事が大好きでやめられない」という理論や考えを理解する必要があると思います。
コーチングの原則「コーチングとは行動変容を伴う」
しかし、脳梗塞を経験する人にとって「塩分過多の食事」はやめたほうが良い。
そのため、「段階的に制限する」「代替案を一緒に考える」という選択肢が出てくると思います。
「すべての料理に醤油をかけず、どれかだけかける」
「醤油の量は、これだけにしておくと小さな容器に醤油の量を分ける」
「醤油ではなく、出汁を聞かせたメニューにする」 等々
介護現場において、利用者様やそのご家族との関係性崩壊程、大変なものはないと思います。
利用者様の健康維持や増進は介護現場の人間にとっては、目指すべき姿です。そのためには、なんでも受け入れるだけでなく、「よりよい選択を共にしていき、良好な関係性を構築していく」というスタンスが重要なのだと思います。
コーチングは他にも原則や理論が存在します。
介護現場からは以上です。
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