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「引き分けO.K.」は何がO.K.なの?人間のバイアスを解くーサッカーは勝点1から始まるゲーム

さて、前回の記事では、「直接対決の重要性」「シックス・ポインター」の重要性を検討した。
今回は、「宇宙人の順位表」から分かる。最も、明白にして重要なことを指摘したい。

それは、当り前の話ではあるが、「勝てば勝つほど順位は上がる、負ければ負けるほど、順位が下がる」といことである。
我々は、勝点というものに慣れすぎて、まず勝点に目が行ってしまうのではないだろうか。ともすれば、勝点しか載せていない順位表もある。

それでは、下記に「宇宙人の順位表」を再掲する。

宇宙人の順位表 勝ち+2点、引分0点、負け-1点

多少の例外があるものの、リーグ戦で最も重要な「優勝争い」「残留争い」「ACL出場権争い」は、勝負けの数で説明できる。
それでは、多少の例外の一つである、広島とFC東京の順位について考察してみよう。

左が人間、右が宇宙人

左が人間が使っている表。右が宇宙人の表である。人間の表では、広島の引分け数に目がいって、引分けの勝点差+4で、FC東京との勝点差ー3を相殺して+1となり、FC東京の上にいっているように思われる。

しかし、右を見てほしい。ここで、目が行くのは広島の敗戦数3である。この順位にいるのに、最も負けていないのである。
では、広島はなぜ7位にいるのか。
単純である。勝てていないのである。

宇宙人の順位表では、勝ちは勝点2、負けは勝点ー1であった。引分けは、勝点0で考慮しなくてよいのであった。
そこで、負けなければマイナスにならないので、一見良いとおもわれる。

しかし、広島が最も負けていないのに、勝てていないため、7位であるということを考えると、当然のことであるが、最後は弱肉強食、リスクを冒しても、勝ちにいくべきなのである。
このように考えると、宇宙人たちの文化は非常に好戦的であるのかもしれない。

大事なのは「やるかやられるか」これである。

次回は、この「やるかやられるか」の思想と、「お小遣い1の仮説」のつながりについて、考察したい。
こうご期待を。


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