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スポーツ・ルール学

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ルールについて考えること。それは、近代について思考することである。ルールは、前近代、近代、現代、それぞれの時代の思想が折重なってできている。それらを一枚ずつ剥がして考察したい。
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2024年7月の記事一覧

書評 『審判はつらいよ』、鵜飼克郎著、小学館新書、2024年

本作は、様々なスポーツの「審判」へのインタビュー集である。取り上げられるのは、サッカー、…

Yosuke Kojima
12日前

IOCの「上から目線」、オリンピックの決まり事ー「オリンピック憲章」をガチで読む④

今回は、いよいよ「オリンピック競技会」を取り上げる。我々が呼んでいる「オリンピック」だ。…

Yosuke Kojima
2週間前

IOCを訴えてやる。どこに訴えたらいいの?ー「オリンピック憲章」をガチで読む③

前回までは、「オリンピック憲章」を基に、「オリンピック・ムーブメント」という「恒久的運動…

Yosuke Kojima
2週間前

「オリンピック」の冠の価値ー「オリンピック憲章」をガチで読む。②

前回では、「オリンピック憲章」を基に、「オリンピック・ムーブメント」という「恒久的運動体…

Yosuke Kojima
2週間前

「オリンピック憲章」をガチで読む①ー「オリンピック・ムーブメントという怪物」

いよいよパリ五輪だ。 この記事では、「オリンピック憲章」(以下、憲章という。)を読んでみ…

Yosuke Kojima
2週間前
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『「相撲規則」をガチで読む。』①

『「相撲規則」をガチで読む。』と行きたかったのではあるが、そもそも、力士はどこと「雇用契…

Yosuke Kojima
1か月前

スポーツ・ルール(競技規則)をガチで読む。序の二(参考文献紹介)

前回では、中村敏雄氏の『スポーツ・ルール学への序章』を紹介した。 各論に入る前に、この連載における私自身の視座を整理し、見通しを良くしておきたい。 私の問題意識の喚起してくれたのは、4冊。いずれもスポーツを考える者ならば、読んでおかなければならない必読文献である。1冊というなら、最後に紹介する、守能信次『スポーツルールの論理』(大修館書店、2007年)をお薦めする。スポーツルールについての最良の教科書である。VAR等、最近のスポーツルールの変更について、語りたいなら、これ一