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Supersonic




俺は俺自身でないといけない。
他の誰かにはなり得ない。
超音速を感じる。
俺にジントニックをくれ。
全部お前にやるよ、でも
お前はいくら欲しいんだ?
お前は面白いやつだな。
サインくれよ。
お前のそのBMW乗せてくれるか?
お前には乗せてやるよ。
俺のイエローサブマリンに




お前は気づかないといけない。
誰もこんなことお前に言わないよ、
俺がグダグダ言ってることなんか。
お前は見出さないといけない。
自分の言いたいことを表現する、
その方法を。
それも
明日がやって来るまでに。



なぜかって、
俺の友人がこう言うんだ。
帰る場所へ、お前を連れてくんだと。
あいつは隅っこで独りきり。
滝の下に住んでるんだ。
あいつを見たやつは、いない。
あいつの呼び声は、
誰にも聞こえない。






お前はお前でしかない。
他の誰にもなれない。
エルサって女の子を知ってる。
彼女はアスピリン中毒。
彼女は杖をつきながら、
そいつのありかを嗅ぎつけていた。
超音速で走る、電車の中で。
彼女は笑える。
サインだって持ってるよ。
ヘリコプターの中でも探してた、
医者に付き添われながらね。
今は彼女、自分のティッシュを嗅いでるよ。
ビッグイシューを売りながら。


その時に、彼女は気付くんだよ。
誰も彼女には言わないんだ、
俺がグダグダ言ってることなんか。
お前は見つけなきゃ、
その方法を。
お前の言いたいことを表現するための、
その方法を。





なぜかって、
俺の友人が言ってたから。
お前を家へ送っていってやるんだと。
あいつはな、
ずっと、隅の方で独りきり。
滝の下に住んでるんだ。
あいつを見たやつは、いない。
あいつの呼び声は、
誰にも聞こえない。







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