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【耳で読書】Audibleのおススメ本 【夫のちんぽが入らない 】衝撃の私小説

タイトルにのインパクトにつられて読み始めたら、衝撃的な私小説。

人間みんなどこか変わっていて、どこかで歪んでいる。
そんな現実が突き付けられる本作品。

活字で人前で読むのが、はばかれるこの本は、耳で読書しかない

【Audibleとは】

『Audible』は本をプロのナレータ―が読み上げてくれる、いわゆるオーディオブック

すきま時間に、何かしながら読書ができてしまうサービス。
再生のスピードの調整や、ダウンロード機能もあるので好みのスタイルで聞けちゃう。

もちろん通勤時間とか、移動の運転中とか、ちょっとスキマ時間にスマホだあれば耳から読書ができます。

でもナレーションの声が合わなかったりしたらどーすんの?ってのも大丈夫、返品のシステムもあります。(コインで返金、コインは使用期限あり、返金も回数制限があるようですが。今初月無料サービスあり。)

タイトルや文字を他人を気にせず聴ける、【Audible】がピッタリですね。

\\\Audible登録は👇初月無料///

【著者こだまさん】

著者のこだまさんは、本著によると。

物心がついた頃から人と関わることが苦痛だった。 本文より

と書かれています、小学校高学年になると腹痛を起こすようになって、それを抑えるために、親に内緒で正露丸を買っていたそうです。

最近、2作目も出版されています。

旦那さんは、こだまさんが作家であることを今いまだ知らないようで、顔出しもされていません。

私は子供のころから、何が起きても「自分が悪い」と思い込む癖が付いていた。そういうふうに育てられ、そのまま大人になってしまった。だから、非難の声に「そうだよなあ」といちいち頷いたり、「書き方がよくなかったのかもしれない」「このタイトルでよかったのだろうか」と悩んだりもした。いつもなら、その調子でいつまでも自分を責めているはずなのに、今回は違った。うるせえ私の人生だ。そう思うようになった。 ブログより

こだまさんは、本書を出版することで、自己を肯定する心が芽生えてきたと、上記ブログからわかります。

こんな自己肯定感の低い人が、本作品のように重いテーマを、時には笑えるエピソードとして、表現力豊かに描ける、不思議だ。凡人には理解不能、凄いとしか言えない。

【母親にさげすまされた幼少期】

醜い顔だ、肌は浅黒いし、髪はチリチリでツヤがない、目鼻はパッとしない、どうしてお姉ちゃんだけこうも可愛くないんだろう。 本文より

そんなことを母親から言われていたらしい。

この本は壮絶な私小説、途中苦しくなってしまう。元々気の強い性格であったら、こんな母親の気持ちに反抗して信じないだろう、そう彼女は優しすぎる。

ここでは省略するが、本文ではもっとひどいことをされていたことが書かれている。

壮絶な話しである。唯一の救いはその体験がこの本になっていることだ。

【赤面症と意外な男にモテる性格】

こだまさんは、中学1年生で初めて男子と付き合う。

相手は同じクラスのヤンキー120キロを超える巨漢の問題児。相手から告白されて付き合うことに。

その後大学院に進学した彼女は、自己肯定感バリバリの男性と出会う、この男性からも告白されて付き合うことになる。

しかもこの男性は両思いの家の旦那さんになることになる、そう「ちんぽが入らない」デカチンの持ち主だ。


【落ちていく教師生活】

生徒に反抗されたり、同僚との距離が離れたりして、彼女はだんだん精神を病んでいく。

疲れがいくつもの層となって蓄積し、一週間全てが苦しみの曜日となっていた。中略 でも続ける勇気も死ぬ勇気もなかった。本文より

こうやって彼女は憧れだった教師を退職することになるんだが、憧れと現実の違いを実感することになる。

教師だけが仕事じゃねえよやろうと思えば仕事なんていいくらでも見つけられる。本文より

一番厳しかった、同僚の先生が一番暖かかったことを知る。

辞めると問題児だった子供が遊びに来るようになった。ここから物語が好転していくのか…

【ちんぽというワードで和む】

笑ってはいけないのだが、作者の辛い日常の描写の中にたまに出てくる「ちんぽがはいらない」というワード。

このちんぽというワードにに読者は救われるてるのかもしれない。

途中で自己免疫疾患を発病する彼女にとって、辛いことが色々起こるのだが、文章を読むのが辛くなってくるほどの表現力。

そこを救ってくれるのが「ちんぽ」っていうワードである。

【いろいろな夫婦の形】

旦那さんも先生で、真っすぐで熱い。

お互い純粋な性格がお互いを引き付けているのか。ちんぽが入らない、セックスできない男女が、なぜ一緒に長年いられるのだろうか。

子育てしたことない彼女に、世間は偏見や厳しい意見を言ってくる。

子供ができてその後、セックスレスになった夫婦の悩みなんて小っちゃく思える。

人は自分基準で物事を判断する。あたり前だが、あたりまえを見直す機会を本作品は与えてくれる

【女性版チャールズブコウスキー】

普通の私たちには、耐えられなほどの経験を、全てあらわにした本著。

だまさんの内から湧き出る表現、ぎりぎりの精神の描写、感動の人間模様、性描写、まるでブコウスキーが彼女に乗り移ったのではないかと思った。

幼少期の体験などもかぶる部分が大きい、彼女が文を紡いでくれるおかげで、久しぶりに嘘のない世界、ホントの心の叫びを聴けた気がする。

小説がどう嘘くさいと思ったあなたは、読むべき本

ロックで、ブルースな本【夫のちんぽが入らない】は👇より。

コミック版は👆より

今回は衝撃の私小説「夫のちんぽが入らない」の紹介でした。

最後まで読んでくれてありがとう。


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