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強くなるために読んでおきたいFPSのレジェンドプレーヤーNoppoさんによるツイートまとめ
公開日:2013年08月20日(火)
※NAVERまとめ終了に伴い、noteに移植したものです。
レジェンドFPSプレーヤーNoppo氏
FPS「Counter-Strike」の日本トッププレーヤー。
日本代表として世界大会出場多数。
Asia e-Sports Cup 2012優勝。
決勝戦で飛び出した5人抜きの“とんでもないプレー”は海外サイトでも紹介され話題となった。
FPSは瞬間的な判断が非常に大切
試合を観戦していて、「あ、こいつ今迷ったな」って思ったやつは大抵そのラウンドを落とす。
— noppo (@noppo_cs) August 19, 2013
FPSで迷ったら迷ってるままでは無く、攻めるなら攻めて、引くならすぐ引いたほうが良い。(※体制を整えられない状況下。ex 時間なし or 相手の布陣内)
— noppo (@noppo_cs) August 19, 2013
よく俺は周りから「どこにでもnoppoがいる」って言われるのは、すぐに判断して、行動するからだと思う。それがやっぱりFPSではかなり重要なテクニック。相手の攻め方に何か匂ったらそこをついたり、またはすぐにシフトし守りを固める。
— noppo (@noppo_cs) August 19, 2013
チームに一人こういう奴がいるとすごく楽。大抵のFPSはAポイント、Bポイントと設置場所が2個あるから、2人いるととても強いチームになる。
— noppo (@noppo_cs) August 19, 2013
そういうやつがチームに1人しかいない場合は、キーとなるポジションをそいつに任せることだ。(相手の情報をたくさん得れるとこ。)CSでいったらde_dust2の場合はセンターだね。相手の動きをしっかり仲間に伝えるのも大事。確信がない「~かも!」でも重要な情報。予想が外れるのを恐れず言
— noppo (@noppo_cs) August 19, 2013
強いチームと情報について
逆に強いチームっていうのは、相手に情報をあまり与えず、相手に自分たちがどこにいるかわからなくさせることが出来るチーム。初めて世界レベルと戦ったときにそう感じだ。格下のチームとやるときは気楽にすいすい動けるでしょ?でも格上のチームとやるときは氷で固められたかのように動きを封じられる
— noppo (@noppo_cs) August 19, 2013
それは常に相手がどこからくるかわからない不安からくるもの。さらにフェイクを前のラウンドに使われたりしたらそれはもうシフトしずらくもなる。DOTA系やってる人ならわかると思うけど、情報っていうのはFPSでは「ワード」なんだ。相手の視界を無くし、怯えさせ硬直させる。それが出来れば勝ち
— noppo (@noppo_cs) August 19, 2013
簡単に言えば、あたかも「居るかも知れない」って思わせられるかどうか。うまく思わせられなかったらそこに突かれたり、まもりを固められてしまう。移動にどうしても時間がかかるので、どうしても攻撃を仕掛けるのに「沈黙」が出来てしまう。その沈黙をうまく使うのだ。
— noppo (@noppo_cs) August 19, 2013
「沈黙」を作ることによって、相手にどっちに攻めるかわからなくさせる。だから闇雲にすぐに攻めるのではなく、時には攻める前に気配を消し、わざとまって誘き出して仕留めるというのはかなり有効な戦術である。これはかなり上級的な戦術。できたらTOPチームだ。
— noppo (@noppo_cs) August 19, 2013
うまい奴は相手のチームの動きが読める。サッカーじゃないけど、フィールドを上から見た感じで。それは相手を誘導させ間接的に操ってたりするからかもしれない。仲間の情報から敵の位置を頭の中で想像し、相手の動きの流れ(次の行動)も読む。その上で指示を出す。
— noppo (@noppo_cs) August 19, 2013
チームFPSにおける指揮官の役割
迷いの話をしたけど、指揮官(司令塔)がいないとチーム全体の動きで迷いが出てしまう。だから混合でも指揮官やる人がいると、ぐーんと勝率あがる。判断が早く適切で、チーム内に迷いを生ませない優秀な指揮官がいるチームは強い。そういった人は相手チームの全体の動きが見えてる。
— noppo (@noppo_cs) August 19, 2013
だからただAIMが強い5人が集まっても駄目なのだ。勝てても、たまに負けることもあるようなチームになってしまう。良い指揮官がいてこそ、安定して勝てるようになる。そこがまた面白くもあり、難しいところなのだけど。
— noppo (@noppo_cs) August 19, 2013
チームメイトがうまく仕事をしなくても、指揮官は怒っては駄目だ。怒ると「また怒られるかも」っていうのが頭に染み付いちゃって、言われたことしか出来ない人形みたいになってしまう。そうなると状況に応じたプレイが出来なくなってしまうし、いつもの実力が発揮できなくなってしまう。
— noppo (@noppo_cs) August 19, 2013
指摘するにしても、チーム内の雰囲気を壊さぬ様優しく指摘すべき。FPSにおいてメンタルはすごく大事な要素の一つ。怒ってしまう指揮官は、状況判断/戦況把握がうまくても、完璧な指揮官とは言えない。
— noppo (@noppo_cs) August 19, 2013
作戦を使うことについて
自分は作戦も大事だと思ってるけど、それよりも臨機応変に戦えるかどうかが大事だと思う。作戦はあくまで前提で、そっから先は臨機応変に。作戦が全部うまくいくことなどほとんどない。うまい奴らは作戦を実行する前に潰しにくる。
— noppo (@noppo_cs) August 19, 2013
最初から作戦をやるのは良いとは思わない。いろんな状況下を想定し、限られた資源で出来る作戦をいっぱい持っておくことが強さにつながると思う。3人でも出来る作戦、グレがなくても出来る作戦、そういった作戦を沢山容易しておくことで削られたときのつらい状況下でも「迷い」なくすぐに次の行動に移
— noppo (@noppo_cs) August 19, 2013
作戦も臨機応変に使うことが大事だ。
— noppo (@noppo_cs) August 19, 2013
自分はガチガチに作戦で固めたチームを沢山見てきた。そういうチームは作戦を実行する前に1人やられてしまったら次に何をしていいかわからなくなってしまい、迷って結局野鯖でプレイしてるのと変わらない感じになってしまう。少人数でも出来る作戦を持ってると◎
強いチームっていうのは、作戦を実行する前に潰してくるチーム。その上を行くには、奇策・奇襲に柔軟に対応できなければならない。少人数でもできる作戦を誰が欠けていても出来るように、チーム全員が別のroleの役割も出来ないといけない。5人全員が生存した状態で作戦が出来るほど甘くない。
— noppo (@noppo_cs) May 14, 2016
AIM(射撃力)とマップの熟知度
AIMっていうのはある程度装備(pcスペック、デバイス)が揃ってればそんなに変わるものではない。プロでも超絶にAIMが良いのがいるがそれは身体能力の差では無く、そのMAPの熟知度(よくいる敵の場所等)がすごく高いんだ。だから何処に敵がいるか大体想像がつけば、照準をそんなに動かす必
— noppo (@noppo_cs) August 20, 2013
でもやって来る敵を確実に倒すAIMは必要。それさえ最低備えてれば、MAPの熟知度の差でどんなにAIM強い奴にも勝てる。どうやって熟知度を上げるかは野良やら試合をいっぱいやるべき。野良でも全然良い練習になる。死んで覚える。AIMも同様にして野良なり試合をたくさんして微調整を繰り返す
— noppo (@noppo_cs) August 20, 2013
上手い人のプレーを見て配置や作戦を学ぶ
俺が画期的に強くなったのは、海外のDEMOを見るようになってから。それまでは中堅で、TOPには勝てなかった。自分は恥と知りながら当時のトッププレイヤー(Enzaさん)に直接どうやったら上手くなるかを聞いてみたところ、相手チームでもある俺にすんなりと極意を教えてくれた。
— noppo (@noppo_cs) August 20, 2013
Enzaさんは「海外TOPのDEMO(録画ビデオの様な物)を見て、作戦の意図を考える。どうして勝ったのか、どうして負けたのか。そしてもし自分のチームにやられたらを考える。やられたときの対策を考える。」自分にはゲームでここまでやる人がいるのかと驚いた。Enzaさんは間違いなく先駆者
— noppo (@noppo_cs) August 20, 2013
※ENZAさん: 元プロゲーマー。Age of EMPIRES II、Counter-Strike、WarCraftIIIなどで日本代表として世界大会出場多数。
相手にやられても、「あ~やられた」で終わるんじゃなく、なぜやられたかを考えるべき。そこから自分の悪いとこが見え、改善できまた一歩強くなれる。自分の動きが相手からどう見えてるいるか、自分の動きを客観的に見るのも大事。自分では忍者みたいな動きしてると思っても、相手からは猿にしか見えて
— noppo (@noppo_cs) August 20, 2013
それから考えてプレイするようになった。負けてもただ負けた~じゃなくて、負けからも収穫を得る。むしろ負けたほうが多く収穫が得れる。そうやって一試合一試合に意味をもたらしてプレイしていったらいつの間にか日本一になっていた。負けても次に繋げる事が何よりも大事。
— noppo (@noppo_cs) August 20, 2013
日本一になりたいなら、現日本一のチームの守ってるポジションをそのまま盗んで使ってみる。有利ポジションで守っていることが多く、野良でも使ってみればかなり敵を倒せるだろう。でもそこにばっかりいて芋っては駄目。状況に応じて動かなければチームに勝利はもたらさない。そこが上級者と中級者の差
— noppo (@noppo_cs) August 20, 2013
世界一を目指すなら、海外チームのDEMOをチェックすることは欠かせない。見る点としては、どんなところで守ってるのか、どうやって攻めてくるか。自分は何千個もDEMOを見た。そうやって海外の先端技術を盗み、自分でも使ってみる。良い作戦があればチーム5人で合わせてやってみる。
— noppo (@noppo_cs) August 20, 2013
世界大会を目指すプレーヤーへのアドバイス
これから世界大会出るチームに1つアドバイスすると、相手が格上だろうが普段練習したこともない「奇策」を使って勝とうとは思わないほうがいい。世界大会だろうが「いつも通り」が一番強いんだ。自分はこれで何回も失敗した。特に日本は海外とやる機会が少ないので相手の実力がわからない場合が多い。
— noppo (@noppo_cs) August 21, 2013
そこで自分らを信じられなくなって、奇策に投じてしまう事はよくあること。身をもって経験した自分は、最後のCSのアジア大会で優勝することが出来た。僅差だった。もしまた奇策に走っていたら負けていただろう。なので今まで練習してきた自分たちを信じて、いつも通り戦ってほしい。
— noppo (@noppo_cs) August 21, 2013
Coounter-Strikeの元プロゲーマーKeNNyさんからの補足
noppoの発言に補足を入れると、指揮官も人間なので試合中に混乱する事も多々ある。こいつテンパってるなと思ったら気づいた人から声をかけてあげる事も重要。だから普段の練習の中で指揮官に任せっきりな体制は避けなければならない。
— KeNNy (@fpskenny) August 21, 2013
それと、日本のよく言うオフラインイベントというものはすごく環境が良い状態でやらせてもらってるという認識を持った方がいい。世界大会に出ない選手には関係ない事かもしれないが、海外の予選トーナメントでは周りがうるさくて当たり前で足音なんてほとんど聞こえない状況でやらされる。
— KeNNy (@fpskenny) August 21, 2013
時間にもルーズだし、セットアップでトラブると時間ばかりが経過して100%の状態でやらせてもらえない状況も発生する。OSもその国の言語になっている事が多い(最近ではほとんどが英語なのかな)
— KeNNy (@fpskenny) August 21, 2013
トーナメントエリアでは、真後ろで海外の選手が試合真っ最中で叫びまくる。会場も広いので声が届かないことも多々あり。そういった環境でベストを尽くさなければならない。
— KeNNy (@fpskenny) August 21, 2013
実況がうるさくて試合に集中できないという声をよく聞く。そんなのは甘えであり、そういった状況でも集中できるように普段からのメンタルコントロールが必要。オフライン大会というのは普段体験できないような色んな邪魔が入るので、色んな状況を想定して心の準備をしておく必要がある。
— KeNNy (@fpskenny) August 21, 2013
勝負の世界です。大会では俺が一番強いという思いは常に持っておいた方がいいでしょう。しかし、勝ったからといって自分のおかげという勘違いはしないように。仲間や応援してくれているサポーターがいてこその勝利です。周りの環境に対して感謝の気持ちを忘れずに
— KeNNy (@fpskenny) August 21, 2013
それだけでなく、主催者、運営者に対しても感謝の気持ちを忘れずに。安定した環境でプレイをさせてくれてるんです。お金も絡んでます。自分たちは交通費・宿泊費が浮いてるからいいかもしれませんが、イベントはタダじゃないんです。
— KeNNy (@fpskenny) August 21, 2013
対戦相手をリスペクトしてあげてください。試合終了後にはいい試合だったと一言添えて必ず握手を。見下したりしてはいけません。マナーの悪い相手だとしても自分たちまで悪くなる必要はどこにもありません。
— KeNNy (@fpskenny) August 21, 2013
チームFPSはおもしろい!
チームゲーFPSは5人いるからやっぱり面白いね。プレイヤー5人の化学反応だったり、いろんな可能性のあるチームが出来るから。それを見るのも面白い。
— noppo (@noppo_cs) August 19, 2013
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