「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」は明らかな伏線で、大事な伏線をカモフラージュしてる

「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」を見ました!

「君の膵臓を食べたい」で恋愛映画にハマった僕の、人生2作目の恋愛もの。

これも、なかなか良い作品でした。

あらすじを簡単に紹介した上で、ネタバレ満載で良かった点をかいていきたいと思います。

あらすじ

京都の美大に通う20歳の学生・南山高寿(福士蒼汰)は、大学まで向かう電車の中で出会った女性・福寿愛美(小松菜奈)を一目見た瞬間、恋に落ちた。勇気を振り絞って声をかけ、「また会える?」と約束を取り付けようとした高寿だったが、それを聞いた彼女は、なぜか突然涙してしまう――。彼女のこの時の涙の理由を知る由もない高寿だったが、不器用な自分を受け入れてくれる愛美にますます惹かれてゆく。そして、親友・上山(東出昌大)からの後押しもあり、初めてのデートで告白をして、見事OKをもらい交際をスタートさせる。初めて手をつなぎ、初めて名前で呼び合う、そんな初めてのことがあるたびに泣く愛美のことを少し不思議に思いながらも、より愛美への愛情を深めていく高寿。そんな二人の関係は、誰もがうらやむ程に順調で、すべてがうまくいくものだと信じていた。しかし……
「わたし、あなたに隠していることがある」
ある日、高寿は愛美から想像もできなかった大きな秘密を明かされる。そして、二人の運命は“すれ違い"始める―――。(公式HP)

ここからは、個人的に良かった点を挙げていきます。

1. ラストの愛美が切な良い

ぶっ飛んだ設定かつ高寿の視点で話が進むので、彼の感情は分かるのですが、愛美ってどんな感情?というモヤっと感を持ちながら、ラストシーン近くまでいっちゃいます。

しかし、最後に高寿には見せなかった表情や行動が分かり、それがめっちゃ切なくて良いんです。

視聴してる側の感情として一番近いのは、卒業前の気持ちかなあと思います。

やっぱり本作も、恋愛というよりは、青春がテーマな気がします。


2. 伏線があからさますぎて、逆にカモフラージュになってる

正直、僕は最初、伏線が分かり易すぎて駄作だなあと思っていました。

しかし、実際に感動するシーンへの伏線は違うところにあったんです。
その伏線に気がついた時に、ストーリーにより引き込まれます。

つまり、分かりやすい伏線を見せることで、視聴者にこの先の展開を疑いないものにしておいて、大事な伏線は普通に置いておく

こんな伏線の強弱が効いてるなあと思いました。


3. 会話が生まれやすい小難しさ

感動する切ない設定ですし、よく細かく伏線を回収してるんですが、、

とは言え設定は小難しいです。

そんな時、誰かと見に行ってたら感想や伏線の話をしたくなる作品です。
カップルになろうとしてる人達は当時見に行って、会話が弾んだことでしょう。


総評すると、細かく良かった点があるというか、完全に設定勝負。
あとは、その設定に乗った高寿と愛美の感情を丁寧に、リアルに描いて良作となりました。

「君の膵臓を食べたい」ほどではないですが、恋愛映画は面白いです。
引き続き見たいと思います。

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