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採用候補者のUXを分析して採用のマッチ度を上げていく件

マネーフォワード XのUIデザイナーの楊です。マネーフォワードは、覚悟があればやりたい仕事に挑戦できるという自由な環境であるため、UIデザイナーの私でも採用関連業務に関わることができました。
今回はUIデザイナーの私が、UXデザイナーのメンバーと一緒にUXのスキルを活かして採用のマッチ度を上げていく話をします。

この記事は、採用担当者・関連者に向けて採用活動にて何かしらのヒントになれると嬉しいなと思います。

現状の採用課題を整理

まずは現状の採用課題を整理することから始めます。コストをかけて採用した人材は、入社して結局合わないとか、ギャップがあってすぐ辞めてしまうのは、お互いにとってハッピーではないのでできるだけ改善したいです。
そうしますとマッチ度を上げていくことが大事で、事前に相互の認識ズレを最小限に抑えることにフォーカスします。
そこで考えた施策は、採用したい人物像の、転職活動でのUX(ユーザー体験)を理解してみることになりました。

ではどうすれば採用候補者(ユーザー)のUXを理解することができるでしょうか。一回流れを整理してみるとこのような感じです:

・ペルソナ(人物像)を明確にする
・社内でペルソナと似たようなメンバーに転職についてインタビューする
・インタビューの結果から価値を抽出する
・会社とマッチする価値を分析して施策を考える

ざっくりこのような感じです。では一個一個説明していきます。

ペルソナ(人物像)を明確にする

まずは採用したい人物像を明確に設定します。

・職歴(クライアントワーク・事業会社などどういう経験が欲しいか)
・スキル、クラス(ジュニア層・シニア層とか)
・歳、家族構成(どのような人物か具体的に想像できるように、ステレオタイプでも一旦よしとする)

まだどういう人を採用するのかふわっとしたイメージですが、ペルソナを固めて、さらに上司に「ペルソナは、社内のOO部のOOさんみたいな人ですー」と言われたら一瞬イメージが掴めるようになりました。

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社内でペルソナと似たようなメンバーに転職についてインタビューする

実際のペルソナにあった応募者を掴んでインタビューするのは一番確実ですが、今回はスピード重視して社内でインタビューを行いました。
インタビューで大事にしたいのは、転職にあたってそれぞれのフェーズでの考え方、重要視していることを細かく聞くことです。

一通りインタビューしたら、理想な人物像の転職活動UXも理解できました:

OOさんは今の会社でXXXの課題があり、それがきっかけで転職しようと思った。
転職する時に、△△△のことが心配で、新しい会社では△△△を心配する必要がないことを心掛けています。
OOさんは、□□□な会社で□□□な人たちと一緒に働きたい。今までの◇◇◇の経験を活かして◎◎◎として働きたい。

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インタビューの結果から価値を抽出する

インタビューを通して、候補者のインサイトをさらに理解できました。そこでより具体的な言葉に変更して、採用候補者にとっての価値を抽出します:

採用候補者にとっての価値:
・OOOな雰囲気を感じる価値
・XXXに挑戦できる価値
・デザインに対して△△△ができる価値
・組織に対して□□□ができる価値
・事業に共感できる価値
・文化に共感できる価値
...などなど

ここまで来たらもう具体的になってきました。次は会社の価値と照らし合わせて、価値分析をします。

会社とマッチする価値を分析して施策を考える

採用候補者が大事にしている価値は、マネーフォワード Xで提供する価値とマッチしている項目をピックアップします。

マネーフォワード Xで提供する価値:
・デザイナーが活躍できる
・UIデザイナーでも上流工程から関わる
・サービスの成長や将来性を感じられる
・クライアントと共創して人の生活に関わるサービスづくりができる
…などなど

さらに転職活動のフェーズや採用候補者にとって、重要度などの視点で価値の優先順位を整理します。
最終的なアウトプットとしては、候補者との接点となる求人票、記事、イベントなどにマッチする価値の感じる内容を取り入れることです。

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まとめ

UIデザイナーである私は、UXデザインについてまだまだ勉強中ですが、このような形でUXを採用活動に活かせるのはとても新鮮で勉強になった経験でした。ユーザー体験はアプリに対するだけではなく、いろいろな場面で活用できるのを改めて感じました。

良いUX設計があると、よりマッチ度の高い人材も獲得できるし、対外的にも会社の良い価値を発信できて好循環になります。採用担当者の皆様も、ぜひ一度採用したい人物像のUXを考えてみてください。

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