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家計簿がおもしろくない、だからおもしろくする①

「人生100年時代」にそなえて、金利ほぼゼロの預金から投資へ。そしてファイナンシャルプランナーの話を聞く。そんな建設的なことを夢想しながら、手作りオートミールパンケーキを食べています。
オートミールを粉にする手間さえ我慢すれば、そのあとはかんたん&美味しいヘルシー、おすすめです。

自家製パンケーキには日々満足している反面、不満に思っていることもあります。

それは、家計のこと。毎日つけている家計簿のことです。みなさんもつけていますか?家計簿。

いつ、どこで何を買ったか?スーパーで買った生鮮食品のレシートや、イオンの無印良品で買い求めた泡立て器の領収書をポケットから取り出し、カチャカチャパソコンに打ち込みます(それにしても食べる話題ばかり)

自分の資産を把握し、増やすためには生活の鏡たる家計簿は必要不可欠です!

そう力説する人は、引きも切らず私たちへお金の出し入れを記録するように勧めてくれます。

わかります。ダイエットに似て、今の自分を客観視できなければ次の行動が取れません。
鏡を見ずに髭を剃るようなもの。もう髭がないところに刃を当てて肌を痛めるうえに、剃り残しはまぬがれません。

ですが、事はそうかんたんには運びません。

なぜかというと、、、つまらないからです。
なにがというと、家計簿自体がです。

スマートフォンが普及して、アプリでお金の出入りが残せるようになりました。デジタルデータなので、過去との比較や、予算内か予算オーバーかもすぐにわかります。

利便性と明瞭性、つまり、使いやすくわかりやすい点はすでに合格点だと思っています。

しかし、娯楽性がありません。

アプリゲームや、SNSのような人を引き込む仕組みが見当たらない。
みんなが手をつけるべき分野なのに、まだまだ前時代的な人の心に刺さらない管理方法が出回っています。

この理由を察するに、これが「お金の話題」だからではないでしょうか。

私は両親の態度から学んだことですが、日常生活でお金の話題をあけっぴろげに話すことは、性の話題と同じく、身の回りでタブーにされていたように感じます。

小学生高学年の頃です。居間のテーブルに貯めていた小銭を並べ、数えていたところ、母にたしなめられました。みっともないからおやめなさい、と。

なんで自分の持ち物を数えてはいけないの?

いったい自分のお金を数えて何が悪いのか?とその時は首をかしげながら思ったものです。

「体重計に乗るのはみっともないからやめなさい」こう言われて不思議に思わない人がいるでしょうか?

ですが、この母の態度は30年経った後に自分に染み付いていたんだな、と気づきました。自分の娘に対し、同じようなことをいったのです。
「人前でお金を出したり、数えたりするのはみっともない。控えなさい」と。

今はある程度その背景がわかる年になりました。
お金は人を引き付ける。羨ましがられることもあれば、嫉妬や劣等感という悪い感情を引き起こすこともある。
そんな黒々した気持ちに巻き込まれないように、できる限り隠しておいたほうがいい、という先人の知恵だったのかもしれません。

とはいえです。

毎日対面している数値の羅列に、なんの感情もわかないというのは、心のみずみずしさを奪う悪習慣に感じてしまいます。

おもしろくないことは続けたくない、注意を向けたくない。こればかりは、ドーパミンや、エンドルフィンと結びついた人間の逃げ切れない欲求です。もし続けるならば、何かしら一工夫が求められます。

家計簿をちょっとワクワクさせる。

これが当面の目標です。

では実際、どんなことをすればいいのか。
今年に入って試している、家計簿の工夫について、
今後数回に渡って書いていこうと思います。お楽しみに。

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