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血液のがん発症から⑬

相部屋での入院生活
4人部屋へ移動する。四方は完全にカーテンで仕切られていてどんな人が同じ部屋なのかわからない。1つだけわかるのは看護師さんや電話で話している内容とか声を聞いたら全員、自分よりかなり年上という事。たまに廊下とかで出会う人も自分より年下の人は一度も見たことが無かった。一番困ったのは夜眠れない日々が続く事。昼間に寝過ぎるのもそうだが、かなり神経質なので少しの音や他人のいびきが気になりだしたらダメだ。睡眠薬も効きづらい。
ある夜中、他の部屋から看護師さんが出たり入ったりと慌ただしい。トイレにいきたかったので廊下に出ると向かい側の1人部屋のドアが開いてて医師と看護師さんが数人で処置をしていたのだと思う。心電図?がピロピロと異常らしき音を鳴らし続けていた。トイレから帰る時に音がピーーーと変わった時に電源が切られた。患者さんが亡くなられたのだな、とすぐにわかった。
この日は朝まで眠れなかった。怖くて怖くて…自分をまだ連れていかないでください、お願いします!と御守りを握りしめたまま朝まで過ごした。

続く

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