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特養の本音と建て前

施設数の数でいえば、今や住宅型有料老人ホームとサ高住がほとんどを占めています。

けれども介護保険が始まる前から存在していた特別養護老人ホーム(いわゆる特養)は今なお、介護施設全体のほんの数%でしかないにもかかわらず、待機者が多いことで知られています。

なぜ、特養だけが人気があるのか?

それはずばり安いから!

厳密に言えば、所得税、住民税が非課税の世帯の方が利用した場合には他施設に比べて減免を受けられるのですが、ここでは詳細は控えます。

で、実際にどのぐらいの人が待機しているのか?

200人? 500人?

実際には待機されている特養自身も把握しきれていないのが正直なところです。待機している方が既にお亡くなりになられていたり、他の施設や特養に入居されていて現在は特養の入居意思がない場合もあるからです。

世間一般では、特養は待機者が数百人待ちで、おいそれとは一般の人が入ることが難しいというイメージが付いているようです。

でも実際はそうでもありません。

現実に3年以上待っていても特養から一切声がかからないということはよくあることなので、決して入りやすい施設でないことは事実です。

しかし、絶対に入れないかというとそうでもありません。

特養は基本的には要介護度3以上の方から申し込むことが出来る施設になり、たくさんある施設形態の中でも最も狭き門であることは間違いないでしょう。

そして、入所に至る理由付けとして表向きにはいくつかあって

  • 緊急性がある

  • 介護保険在宅サービスを利用している割合が高い

  • 介護者が不在もしくは介護力のない環境である

  • 申し込んだ順番を考慮

などがあります。
しかしこれはあくまでも表向きの理由です。

実際には特養が対応しやすい利用者、家族を選んで入れています。

これが事実だったりします。
決して表立ってこのことを言う特養はありません。
でもこれが現実です。

なので、要介護度3以上の認定が出ている方の場合、施設に必要な書類を準備して申請をしたら、ある程度定期的に「困っているアピール」をしましょう。

あと、新設の特養は既存の施設に比べて圧倒的に入居の敷居が下がりますのでねらい目です。

特養は表向きの理由をそれほど追及されることはありませんので、結構特養目線で利用者を品定めして入居されているということです。

決して申し込みをした順番が全てではないことを知っておきましょう。

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