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施設を探している方へ        ロングショートステイという裏技を紹介します part2

皆さん、こんにちは。老人ホーム紹介業をしていますライトです。私は今までに在宅介護、施設介護の従事者として、またケアマネとして3000人以上の介護相談を受けて来ました。その経験を元にあまり知られていないが、こういう介護保険の使い方もありますよっていう内容を順に記事にしていこうと思います。

さて、引き続き介護保険の裏技的使い方として「ロングショートステイ」利用のメリットについて記事の続きを書きたいと思います。

まずはロングショートステイについてのおさらい

  • まずは受け入れてくれるショートステイ施設(多くは特養併設)が31日以上の連続利用をさせてくれるか確認する必要がある。

  • ショートステイは基本的には認定の有効期間の半分が利用できるが自治体に届け出て許可がでればさらに長期で利用することが出来る

  • 介護保険の単位に余りがあったとしても連続利用して31日目の一日分だけは必ず保険適用外の自費での支払いをしなければならない

  • 非課税世帯の方は「介護保険限負担度額認定証」を自治体に申請して通れば、食事代・部屋代の減免を受けることが出来、民間の施設と比較して安く入所施設として利用することが出来る。

特養併設のショートステイ施設利用者は、他の方に優先して特養入居ができる可能性がある

ロングショートステイを利用するもう一つの大きなメリットが「特養併設のショートステイ施設利用者は、他の方に優先して特養入居ができる可能性がある」です。

上記のメリットを挙げておきながら書くのも気が引けるのですが、そもそも法人によっては31日を超えるロングショートステイを利用させてもらえないこともあります。理由は31日目からは施設が介護保険報酬としてもらえる単価が下げられるからです。

ショートステイはあくまでも短期利用を想定して作られた制度であることは間違いなく、長期で利用させるのなら社会的な意義からちょっとズレるよね?という意味合いだと思われます。

なので、31日目以降の利用については短期入所長期利用減算というシステムで施設報酬が下げられるため、施設、法人によってはロングショートステイを利用させてくれないところもあります。

ただし、二泊三日で自宅(自宅以外でも可能)に帰ってくれる利用者は長期でも利用できるという施設もあります。なので、そういった対応が可能な方は実質上のロングショートステイではないけれども1カ月限定のロングショートステイを利用することが出来る可能性はあります。

ではなぜロングショートステイを利用している方は特養入居を優先的にしてもらいやすいか?ということについて解説したいと思います。

ロングショートステイ利用者が特養入居を有利な理由

理由はとてもシンプルです。特養サイドが利用者のこと、家族のことをよく分かっているから、新たにリスクをおかす必要がないということです。

特養には建前上、入所判定会議と言うものがありますが本当に明確なルールがあるかといえばありません。特養を運営する社会福祉法人に委ねられていると言っても過言ではありません。

  1. 特養入居を切望している

  2. 要介護度3以上である

  3. 在宅でのケアプランを8割以上使用している

などなど、厳密には別の言い方での基準がありますがざっくり言うと上記のような感じです。
ロングショートステイ利用者はだいたいこの条件はクリアしています。

なので特養入居の早道はその特養が運営するショートステイを使いまくるということですね。

ロングショートステイになれば、ほぼ特養入居とそれ程変わりはないことになります。

ではロングショートステイにデメリットはないのかと言うとそうでもないのでデメリットもいくつかあげておきます。

ロングショートステイのデメリット

施設によりますが何らかの理由で利用者が入院になった場合、ロングショートステイが白紙になってしまう可能性が高いということ。

これは特養入居の利用者も同じことが言えます。一応特養入居対象者は3ヶ月は在籍することが出来るとなっています。しかしショートステイの場合はあくまでも前提が仮住まいですから、入院期間によってのお部屋の確保は法人の考え方次第となります。

そもそも、お住まいの地域にロングショートステイを利用できる施設があるかをよく調べないといけない

入りたい特養がロングショートステイの対応はしていませんという場合は、妥協して別の特養併設のロングショートステイを検討したほうが良いでしょう。

その地域での経験が長いケアマネならある程度情報を知っているかもしれません。確実なのは家族が一つ一つ施設に連絡して確認と相談する方が良いかと思います。

タイミング良くロングショートステイをいきなり使えるかは運次第

そもそも施設は空室にならないように日々運営しています。最初はお試し利用を必ずしてくださいと言う法人もあります。

今すでに困っていて、直ぐに施設対応をしなければ行けない場合はお試しショートステイをしている余裕はありません。

余裕のない場合は直ぐに入れてくれるショートステイ施設をとにかく探してなるべく長期で預かってくれるところを探す必要があります。

時間を稼ぎながら次の一手を考えます。

ショートステイはサービスとしての知名度も低く、ニーズもやや低めなので提供している施設もデイサービスほど多くないです。

直ぐに使えるショートステイ施設はかなり見つかりづらいのです。


以上、非常に長い説明になってしまいました。

本当は四人部屋や個室があること、それによって料金が違うこと、ショートステイ利用中のかかりつけ医についてや薬のこと等も書こうかと思いましたがきりがないので止めておきます。

本日はここまで!

長い説明にお付き合いくださりありがとうございました。

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!

ということでまた何かしら介護の情報を提供できたらと思います。


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