NETFLIX「雪山の絆」の圧倒的で壮絶な美しさ【アカデミー賞ノミネート作品レビュー③】
NETFLIX「雪山の絆」は、1972年にアンデス山脈で墜落した飛行機事故の生存者の話です。
結論から言うと、最初から最後まで圧倒的な作りで、一瞬たりとも目が離せない必見作と言えそうです。
筆者は劇場でも映画がダレるとスマホをいじりたくなってしまうのですが、この作品は2時間半の長尺なのに、そんな気は一切起こりませんでした。
もう少し登場人物の人となりを掘り下げた方がエモい作りになったと思うのですが、それでも、誰もいない雪山の奥地で襲いかかる自然の恐ろしさと美しさの対比、その中での人間の生き様の描写は圧倒的で、映画全体の欠点をカバーして余りあると感じます。
そんな圧倒的な作品なのに、アカデミー賞では外国語映画賞ほか2部門のノミネートに留まっているのが不思議です。
作品賞くらいにはノミネートしてほしかったです。
この映画の原題は「Society of Snow」なので、直訳すれば「雪の社会」。
これでは何を言っているのか不明ですので「雪山の絆」とは上手い邦題だなと思います。
邦題と原題の2つを覚えるのが大変なので個人的には「ソサエティ・オブ・スノウ」で十分ではないかと思うのですが、ネトフリは視聴率対策なのか、無理にでも邦題をつける意地を感じます。
こういう映画は映画館などのスクリーンで見ないと意味がないかと思うのですが、家で圧倒的な映画体験をしたいときにはオススメの映画です。
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