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ミズアブは昆虫食界の大谷選手?


独立行政法人経済産業研究所  ムーンショット型研究開発プロジェクト  科学者インタビュー 

前回の記事では、昆虫食としてのアメリカミズアブ(以下ミズアブと記す)
について否定的なことを記してしまったので、今回はその魅力について
記したいと思います。

ムーンショット型研究開発制度という制度を知っていますか?
この制度が作られたのには、日本の少子高齢化、大規模自然破壊など
の多くの困難な課題に取り組むためには、日本発の大胆かつ挑戦的な
研究開発が必要になるという背景があります。そしてその制度の中で、
ムーンショット型農林水産研究開発事業という事業が挙げられています。
この事業には、昆虫食が担う6つの課題とそれに取り組むために、
どのような研究を進めるかについて盛り込まれています(上図参考)。

そのなかで”推し”の昆虫として位置づけられているのが、コオロギと
ミズアブです。ミズアブを”推し”にしている理由の1つに
ミズアブは幼虫の時に生ごみを食べる
ことがあります。つまり、ミズアブを上手く養殖すれば
1,昆虫食として、食料としての目的と、
2,生ごみやフードロスを減らす目的
2つの目的を叶えることができます。筆者がミズアブを昆虫食の大谷選手?
と、記したのはまさにこの点で、昆虫食の二刀流
ミズアブは、ただ美味しければいい、効率的に増やせばいいだけではなく、
循環型食料生産の役割を担っているのです。
いつかきっと、生ごみやフードロスになってしまった食品のみをエサとして
養殖したミズアブを食べる日が来ることを期待します(大谷選手の件はここまで)。

とは言っても、これはなかなか難しいので、筆者はミズアブを”ペットとして
飼ってみては”と考えています。もちろんエサは、自宅から出た生ごみや
フードロスを食べさせます。飼育方法はいたって簡単で、飼育ケースにエサとミズアブの卵や幼虫を入れて、適温に過ごさせるだけ。生ごみも減り
適度に育った幼虫を食べることができます。上手くいけば、生ごみ以外、
人間の排泄物も食べてくれます。そうして育った幼虫を人間が食べて、
そして排泄してそれを幼虫が…。すいませんやめておきます。
でも、自分の(排泄物)だったらワンチャンあるかも…。すいません。
キタナイお話でごめんなさい。排泄物はともかく、生ごみやフードロスを
ミズアブが食べてくれれば、究極の循環型食料生産やSDGsにつながる
のではないでしょうか。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
虫嫌いで大谷選手のファンの方、不快になってしまったらごめんなさい。
                              yosino





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