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アンビエントを作りたいみたい:DTM初心者の独り言

「BGMを作りたい」と1ヶ月ほど前にスタートしたDTM勉強ですが、どうやら僕が作りたいのはAmbient Music(アンビエント・ミュージック)なのかもと気付きました。

「音楽」だと幅が広すぎるので、それを「BGM」とカテゴライズしたのですが、そこからさらに「アンビエント」と自分の欲求を選別できた気がしています。

再び、ワクワクしてきている自分がいます。

最近ちょっと停滞感あった

以前「練習と遊びのバランス」というnoteをあげましたが、このときから若干の停滞感がありました。

1月の前半は感覚的に"おとあそび"をしてて、後半は音楽理論ベースでBGMを作ろうとしていたというか。

もちろん、ある程度の知識やスキルがないとはじまらないのはあるのですが、「リクツ理屈りくつ...」となって楽しさの上に勉強が上乗せされちゃったのかもしれません。

そんな状況があっての今回の発見なので、「自分にはどういう知識や練習が必要なのか」が少しハッキリしてきた気がします。

今までは「音楽」というただっ広い海をさまよっていたけど、いまは「アンビエントという海にいればいい」という感じです。

そもそもAmbient Musicとは

あくまでざっくりな内容にはなりますが、僕なりに調べてみたところ、「Ambient Music」という言葉が生まれたのは、1978年。

ロンドン出身の作曲家ブライアン・イーノが発表したアルバム『Ambient 1: Music for Airports』に入っていた冊子にて初めて登場したそうです。

日本語では「環境音楽」とも言われるアンビエント・ミュージックですが、ブライアン・イーノは、そのコンセプトをこう話しています。

Designed to induce calm and space to think.
(静けさや考える空間を引き起こす音楽)

- A Short History of Ambient & Downtempo Music

アンビエントはBGMとはちょっとニュアンスが違うみたいです。

BGMは映像であったりトークを引き立てる"名脇役"のようなもので、「ちゃんと鳴っている」ということも感じられる存在です。音楽が鳴っていない映画は、それはそれで寂しい気もしますしね。

一方でアンビエントは、「興味深く聴けばそこには深さがあるし、一方で、無視することもできる」という特徴があるそうで。聴き手がどんな状況か?というのをベースにした上で、曲の立ち位置が変化するみたいな。

こうやって言葉にしてみると、なかなかすごい音楽だなぁと思います。

入院中でのイーノの体験

元々はRoxy Musicというロックバンドで活動していたブライアン・イーノですが、あるときケガをして、そのときの入院時のひらめきでアンビエントを作り出したとか。

その日はレコードを聴いていたそうで、でも音量が小さかった。ベッドから起き上がって音量を上げるのもつらいので、そのままにしていたら外の雨の音や雑音が混ざり合って、音楽が環境に溶けていくことを感じたそうです。

これがきっかけとなってイーノはAmbient Musicという言葉を提唱します。ロックからの環境音楽、なかなかのシフトチェンジです。

多様に変化しつつあるアンビエント

ニューエイジ、コンテンポラリー・インストゥルメンタル、エクスペリメンタル、チルアウト、スペースロック。ごく一部ですが「アンビエント」といっても、ここから様々なスタイルが生まれているそうです。

初期の話だと、フランス作曲家のクロード・ドビュッシーやエリック・サティなどの、クラシック音楽からの発展であったらしいです。1886年に発表されたサティの『Furniture Music』(家具の音楽)は、イーノにも大きな影響を与えたとか。

↓ 該当の曲がこれでいいのか自信ないですが...

「Ambient Music」という言葉が生まれる前から、そうした音楽はあったわけですが、初期はクラシック要素からの発展で、そこからだんだんとギターの音も入り、電子音楽の発達も含めてロック、テクノ、トランスみたいに多様化していったのかもしれません。

ということで、「これはAmbient」「これは違う」と明確に区別するのは難しいらしいです。言ったら、僕が好きなヴェイバーウェイヴもアンビエントに含まれる気がしてきました。

アンビエント自体のコンセプトの衝撃が大きかったことで、世界中の作曲家がそれを自分なりにアレンジして「アンビエントとは」の定義が変化していっているように思います。

"音の芸術家"たちに惹かれる自分

アンビエントに惹かれる理由として自分の中でありそうなのは、作っている人たちが"音の芸術家"みたいに見えるからかもしれません。職人芸というか。

もちろん、世界中で音楽を作っている人たちはみんなすごいし、みんな職人芸とも言えます。

ただ、僕がアンビエントから感じとるのは、ルールにとらわれずに真っ白なキャンバスに音を自由に描いている様子です。これが自由だな、と。いいなぁ、おれもそういう風に音楽作りたいなぁと。

これが僕のDTMにどう影響を与えるか

「アンビエントを作りたい」と発見できたことで意識したこと、やったことがあります。

1. コード理論が大事っぽい。引き続きMelodicsで練習しよう。
2. DAWをAbleton Live LiteからLogic Proに乗り換え
3. 仮想的な師匠を見つける
4. まず精一杯1曲をつくってみる

アンビエントを聴くとピアノの音が鳴っていることが多いので、弾ける弾けないは置いておいても、どういうコードの組み合わせがどういう響きを作るのか、は勉強したいなと。

DAWについては、Ableton Live Liteだと制限があるので、コスパ的に一番高いLogic Proを2万4千円で買いました。

またゼロからソフトの勉強をすると思うとヒーヒー言いそうですが、これでとりあえずは当分DAWソフトのアップグレードについて考えなくてよさそうです。

あとはアンビエント分野で「この人やばい!すごい!」という個人的な師匠を見つけたい。で、その人の曲を聴きまくってマネしていきたい。

今までは練習の副産物としてのBGM音源をnoteに上げていましたが、そろそろ「現状のスキルで精一杯つくったぞ」みたいな1曲を作ったほうが成長できるかな、とも思いはじめました。

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