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税金で美味しいものを食べようの会

結婚を機に始めたことの一つにふるさと納税がある。それまでは「ギフトカードをばらまいて問題になってる制度」くらいのイメージしかなかったし、いざ利用してみようか?となってからも「とりあえず美味しいもの貰えて節税できる制度」くらいの感覚だった。節税とか言ってもお金は払ってるんですよ、そのあたりの仕組みをきちんと理解したのは2年目になってから。

要するに、自分の選んだ自治体に税金を納めて(寄付して)、そのお礼に美味しいものだったりを頂いているわけですね。その分が翌年徴収予定の住民税から差し引かれると。結局税金は払ってるんじゃん。誰だよ節税とか言ったやつ。


さて、ふるさと納税のハイライトは、当然「返礼品」だ。地域の美味しいもの、特産品、宿泊券なんかもある。見てるだけでも楽しい。この時期はいつも夫と二人、これ美味しそう合戦をする。寄付額には控除対象になる上限があるので、より美味しそうなものを見つけて相手に認めさせた方が勝ち。今年はなんとしてもウニをねじ込みたい。

去年はワンストップ特例制度というやつを利用したので、自治体を5箇所に絞らなくてはいけなかった。とりあえず片っ端から美味しそうなものをブックマークしてた私は困った。余裕で5箇所越えてる。多分9箇所くらいあった。5箇所の自治体に絞って、かつなるべく上限ギリギリを攻めたい。各自治体の返礼品一覧をチェックして、食べたいものがたくさんあるところを選んでいく。ちなみに1年目に質より量戦法を取って惨敗したので、2年目は質を重視して選んだ。いつまでも食べ盛りの夫はいるが、大人2人暮らしなら「美味しいものを少し」に価値を見出せる。多分。

そんな中、たまたま友人が住んでいる地域の返礼品を見つけた。ちょうど家庭菜園デビューをしたので、果樹なんかもいいなーと思いながら見ていたときだった。友人が住んでいる地域を支援するって、なんかカッコいい…。子育てをしている友人なので「子供の教育支援」を選択した。私達の納めた寄付金が、彼女の子供が将来利用するであろう学校や公共施設の礎になることを想像した。うん、これはなかなか、悪くないね。

他は美味しそうなもので選んだけど。

でもそのあと、まだ未踏だった「ふるさと」を訪れる機会があった。米処、南魚沼である。私は米ならコシヒカリ派なので、是非南魚沼のコシヒカリを!と嘆願して納税の地に選ばせてもらった。車で通過しただけだったけど、すでに収穫の終わった広大な田んぼを見て謎の感慨にふけった。納税した地。たった数万ぽっち、大した役に立ってるかわからないけど、私の中で南魚沼はもうふるさとなのだ。このあたりで、これはただのお取り寄せグルメとは違うな。と思うようになっていた。


そして今年で3年目、奇しくもコロナ禍である。私はますます使命感に駆られている。まだ旅行は怖い状況で、地方にお金を落とせる手段としてふるさと納税は有効なのではないかと考えた。勿論美味しいものが食べたい!という大前提はあるけど。

なのでnoteを書いてみた。押し売りはしない。ふるさと納税のサイトに

自己負担2000円で美味しいものが貰えます!

と書いてあるけど、その為には先払いの原資がないといけないわけだ。あとで引かれる税金が減るんだよ、と言われても、先立つものがなければどうしようもない。


でも待ってください、今年はいつもとはちょっと違うのでは?

ありますよね、給付金が。

勿論、諸々の事情で生活費に補填するしかない人もたくさんいると思いますけど。

これを機にふるさと納税デビュー、しちゃってもいいのでは?

新しいふるさとが増えるのも、悪くないよ。



#給付金をきっかけに

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