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旧仮名キーボード開発記#2|仕様をきめる

基本機能

iPhone標準キーボードで実現されていることは、できるだけ実現します。

また、すぐに対応するかどうかはおいておいて、旧仮名キーボードとして特別に対応したい機能を洗い出しておきます。

・小さい仮名(捨て仮名)を使うかどうか設定できる
・清音を濁音や半濁音として読み替えるかどうか設定できる
・大きい仮名を小さい仮名に読み替えるかどうか設定できる
・ユーザ辞書を使うかどうか設定できる
・学習機能を使うかどうか設定できる
・字音語にかぎり、新仮名での入力を許容するかどうか設定できる(新仮名を許容する場合、旧仮名による振り仮名を表示するかどうか設定できる)

レイアウト

基本的なキー配列は、iPhoneの初期キーボードにならいます。

「ゐ」と「ゑ」については、顔文字キーの左方向と右方向に割り当てることにしました。

キー配列採用案

このほか、下図のような案も考えましたが、最下段にデッドスペースができてしまうので没にしました。デッドスペースに新しいキーを置くこともできますが、あまり使わない文字や機能のために使うのももったいないのでやはり没です。

キー配列非採用案

すこし試作してみる

とりあえずXcode & Swiftで基本的な画面を作り、ひととおりの文字の入力と削除ができるようにしてみました。

イメージ比較

左が自作したキーボードで、右がiPhone標準のキーボードです。

なんだか自作したほうは正規品を模倣した偽ブランドのような微妙な感じになっていますが、そこはあとで調整していくことにします。

細かい機能にしても、iPhone標準キーボードのほうでは文字列未確定時に「空白キー」が「次候補キー」に変わる仕様があったり、全角か半角か分かりにくい文字の右肩には「全」「半」という添字が表示されていたり、いろいろ工夫があるようですが、とりあえず後回しにします。

しばらくは「辞書の作成」や「変換候補の抽出機能」に取り組むつもりです。

参考資料

キーボードアプリの作り方が説明されている記事は多くないのですが、幸いなことにQiitaにいくつか新しい記事(2020年)があったので、公式ドキュメントとあわせて参考にしました。今後も適宜参照していきます。

公式ドキュメント

Qiita記事

次回予告

キーボードの作り方のイメージもついてきたので、App Storeで公開されている既存アプリの機能や仕様、またそれに対するユーザのレビューがどうなっているのかを見てみようと思います。

つづく。


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