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【百年ニュース】1921(大正10)7月12日(火) 欧州訪問中の皇太子裕仁親王がローマに到着。ローマ市内テルミニ駅でイタリア皇帝ヴィットリオ・エマヌエーレ三世が出迎える。駅前広場の群衆が歓呼するなか宮廷馬車でクイリナーレ宮殿へと向かった。午餐会のあと午後はパンテオンを見学。夜も宮廷で晩餐会。

欧州訪問中の皇太子裕仁親王が、フランス・ベルギーに続いて三ヵ国目の訪問先イタリアの首都ローマに到着しました。前日ナポリに御召艦「香取」で到着し、同日の朝列車でローマ市内のテルミニ駅に着くと、イタリア皇帝ヴィットリオ・エマヌエーレ三世が出迎えました。

駅前広場の群衆が歓呼するなか宮廷馬車でクイリナーレ宮殿へと向かい、午餐会となりましが、宮殿前にも多くのローマ市民が集まり、たいへん盛大に歓迎されました。貼り付けてあります写真は、このとき宮殿のバルコニーから市民に対し挨拶している皇太子裕仁親王の様子になります。午後はパンテオンなどローマ市内の遺跡を見学し、午後8時から歓迎晩さん会に臨みました。

この欧州訪問中のことだけではありませんが、皇太子裕仁親王、すなわちのちの昭和天皇の日々の行動は、東京書籍から出版されています『昭和天皇実録』に詳しく書かれています。こちらは目録も含む全61冊という膨大なもので、全巻揃えるのは大変ですが、実は1巻ずつばら売りされていまして、値段は一冊2,000円程度ですので、時期を絞れば普通に買うことが出来ます。私も今のところ第2巻と第3巻だけ持っておりまして、このちょうど100年前の欧州訪問の記事は第3巻ということになります。ご興味がある方は御覧なってください。

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ヴィットーリオ・エマヌエーレ3世

皇太子裕仁親王6


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