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【百年ニュース】1920(大正9)5月15日(土)皇族会議で皇族降下令の施行準則を議論。大正天皇の四皇子が順調に成長し皇位継承リスクは後退。むしろ傍系皇族増加の財政負担が問題化。臣籍降下の具体的ルール案が3月に枢密院可決。利害関係ある皇族より意見頻出し「形勢穏和ならざりし(原敬日記)」。

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本来4月7日に開催予定だったが、波多野宮相が久邇宮邦彦王の猛反対を知り延期。元老の説得も不調「全く婦人の愚痴に類することにて(山県)」「町人根性(西園寺)」。当日は表決せず直奏上し裁可。会議後の大正天皇主催午餐をボイコットする皇族が出る異常事態。大正天皇の権威失墜が露わに。倉富日記

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数日後山県有朋,松方正義,西園寺公望の3元老が連名で「皇族会議の結果は聖意に合わず恐縮に堪えず」との文書を大正天皇に提出。波多野敬直宮内大臣も皇室内の事前調整不足の責任を認める待罪書を提出。皇太子裕仁親王の摂政就任論加速。

永井和「波多野敬直宮内大臣辞職顛末」
http://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/lt/rb/624/624PDF/nagai.pdf

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