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【百年ニュース】1921(大正10)7月3日(日) 野党系の院外団を中心とした綱紀粛正会が芝浦で第1回大会開催。押川方義,大竹貫一,湯浅凡平ら現役の衆議院議員が登壇し政府を批判。一方,山口正憲一派の壮漢数名が会場で野党憲政会を批判するビラを配布。取り囲まれて袋叩きに遭う。

当時の野党憲政会系の院外団を中心とした「綱紀粛正会」が芝浦で開催されました。押川方義、大竹貫一、湯浅凡平ら現役の野党衆議院議員が登壇し与党政友会の政府を批判。一方で、与党系の山口正憲一派に属する「壮漢」数名が会場に乗り込み、野党憲政会を批判するビラを配布。主催者側に取り囲まれて袋叩きに遭う事件が発生しました。

院外団とは議院の外で政党活動に従事した非議員からなる集団で、1903(明治36)年頃から正式に組織化され始めたとされます。議場闖入と乱暴、演説会場の警備、代議士護衛、敵対政党の演説会荒し、選挙時の有権者駆り出し等が主な仕事でありました。大野伴睦など院外団から議員に転じた例もあります。大野によれば「暴力団ではないが、まあ腕力団ぐらい」とのことです。

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押川方義

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