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【百年ニュース】1922(大正11)年1月11日(水) 俳優の玉川伊佐男が新宿区四谷で誕生。石原プロモーションに所属し,テレビや映画で様々な脇役を演じた。鈴木清順監督の映画に多く出演。刑事ドラマ『大都会』シリーズではレギュラーで活躍。日本俳優連合会常務理事。1998芸能功労賞受賞。2004没,享年81。

俳優の玉川伊佐男たまがわいさおが新宿区四谷で誕生しました。

1954(昭和29)年に山本薩夫監督『太陽のない街』(新星映画製作)で映画デビュー。この映画は、1929(昭和4)年に発表された徳永直の同名小説の映画化で、作者の徳永自身が経験した1926(昭和2)年の共同印刷争議を題材としたプロレタリア映画です。

玉川伊佐男はのち、金丸敏監督『女の決闘』(新東宝、1959)や、舛田利雄監督『日本仁侠伝 血祭り喧嘩状』(日活、1959)、山田洋次監督『下町の太陽』(松竹、1963)、野村芳太郎監督『拝啓天皇陛下様』(松竹、1963)などで起用されてキャリアを積みました。

そして鈴木清順監督『花と怒涛』(日活、1964)への出演を契機に、のち多くの清順作品に出演することとなります。同監督の『肉体の門』(日活、1964)、『東京流れ者』(日活、1966)、『けんかえれじい』(日活、1966)などです。

1966(昭和41)年に玉川伊佐男は、日活時代に交流を深めた石原裕次郎に従い、石原プロモーションに移籍しのち生涯を同プロで過ごしました。映画だけではなくテレビでも様々な脇役を演じ、名バイプレイヤーと呼ばれました。刑事ドラマ『大都会』シリーズではレギュラーで活躍しました。

1967(昭和42)年に設立された日本俳優連合会の常務理事も務め、俳優の地位向上にも貢献。1998(平成10)年には芸能功労賞を受賞しました。2004(平成16)年死去、享年は81歳でした。

玉川伊佐男(1922-2004)
映画『戦争と人間』で相沢三郎中佐を演じる玉川伊佐男
玉川伊佐男(1922-2004)
玉川伊佐男(1922-2004)


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