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没頭しなければ読書を妨げられる話

マクドナルドでエッセイを読んでいたんです。

「田中さんチのお母さん、この前徘徊していたらしいわね。」
「えっ、そんなことがあったの。そう言えば、一ヶ月前にも・・・。」
「そうそう、それでね・・・。」

というような会話だ。
最初は心配しているような口調だったが、徐々に話は広がり、「ほんまかいな?」というような話に展開する。
私はこんな細かいところまで知ってるんだぞ、と敵に回すとこわい人間と思わせる悪代官のような目に変化する。

それって、ヒソヒソと話したほうがいい話題ではないか。誰も好んで徘徊しているわけではないし、悪意しか感じないではないか。
BGMが切り替わり、ボリュームが上がると、オバサンたちは負けまいと、さらにヒートアップする。

「本を読みに来たのだ、オバサン無視しますね。」と心のなかでつぷやくのだが、気になって仕方ない。
「ふむふむ、それで。」
(だめだ、オバサンを無視しなければ!)

結局、エッセイよりもオバサンの話が勝ってしまった。

耳栓が必要だな。

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