吉澤 悟

スポーツ医科学の専門家です。ケガの予防と早期回復のより良い方法を生涯追求。スポーツ医科…

吉澤 悟

スポーツ医科学の専門家です。ケガの予防と早期回復のより良い方法を生涯追求。スポーツ医科学に関する方法(治療、トレーニング等)を発信していきます!私ごとですが自分のボディメイク始めました。 保有資格:柔道整復師/鍼灸師/JSPO-AT(日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー)

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プロフィール

吉澤 悟(よしざわ さとる) 保有資格:JSPO-AT/柔道整復師/鍼灸師 アスレティックトレーナー(AT)。 1996年10月21日 埼玉県毛呂山町生まれ。埼玉県鶴ヶ島市育ち。埼玉県富士見市在住。 アスリートのコンディショニング、リコンディショニング、パフォーマンスアップ、ケガ予防のためにスポーツ医科学に基づいたアプローチをする専門家。 サービス内容 ◯アスリートケア トレーニングや試合により疲弊した肉体へのケア、リカバリーを行います。手技療法(ストレッチング、筋

    • 免疫力を高めるために

       コンディションの維持・向上のためには免疫力を下げないこと、そしてできるだけ高めておくことが必須です。  ちなみに免疫力とは、外から体内に侵入してくるウイルスや病原菌を防ぎながら、体内に発生する異常な細胞を除去するといった、自分自身の体を守る力をいい、低下すると多くの病気にかかりやすくなります。  アスリートへ。喫煙による悪影響の記事 でも述べましたが、アスリートは一般人の約5倍上気道炎(風邪)を引きやすいと言われています。心身ともに日頃から強い負荷に晒されているアスリート

      • ざっくりと超音波治療について

         スポーツ現場や接骨院でよく見かける超音波治療機器。超音波治療と聞くと、ひんやりとしたジェルの感触や、「ポーン」という心地よい効果音を思い出す方も多いのではないでしょうか。  今回はおそらく世間的にはあまり知られていないであろう、超音波治療に効果などについて簡単に解説していこうと思います! ①超音波が効くメカニズム  超音波の効果は大きく①温熱効果②非温熱効果に分けられます。  温熱効果は超音波によって、体内の組織で熱が発生することにより得られます。  非温熱効果は超音波

        • 厄介なケガ、ジョーンズ骨折について

           ジョーンズ骨折(Jones 骨折)は 『第5中足骨基底部疲労骨折』ともいいます。 発生しやすいスポーツとしては、サッカーやバスケットボール、ラグビー、アメリカンフットボールなどが挙げられます。  保存療法(手術をしない治療法)では非常に治りにくい上に、手術をしても再骨折が多いという非常に厄介なケガ。  今回はジョーンズ骨折の概要から発生メカニズム、予防トレーニングの実際などをご紹介させて頂きます! ----------------------- 1.ジョーンズ骨折とは

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          アスレティックトレーナー直伝!アイシングの方法

           スポーツ中にもしケガが起こってしまった場合、直後の処置が復帰までの経過を左右すると言っても過言ではありません。  真っ先に行う応急処置として、アイシングを思い浮かべる方も多いと思います。  応急処置として効果的なアイシングですが、正しく行わないと凍傷や神経損傷になってしまうリスクもあります。  今回は安全かつ効果的にアイシングを行うための方法について解説させて頂きました!  ぜひご参考にして頂ければ幸いです。 なぜアイシングをするの?  まず、アイシングには主に以下の

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          ケガの予防にはウェイトトレーニングです!

           早速結論から述べると、ウェイトトレーニングを実施した場合、スポーツによるケガの発生率は 1/3 以下に減少し、オーバーユースによるケガはほぼ半分になる可能性があります!  メタ分析の結果によるものなので、エビデンスレベルもかなり高いでしょう。  言い換えると、ウェイトトレーニングをやらないとケガのリスクが3倍以上、オーバーユースによるケガは5倍以上に増えてしまうということです。  ウェイトトレーニングをやる、やらないでケガ予防に対して非常に大きな差が生まれることがわかり

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          アスリートへ。喫煙による悪影響

           喫煙には様々なデメリットがあり、日々身体を酷使するアスリートの場合、その悪影響は当然一般の方よりも大きくなります。  SNSの普及に伴い「喫煙をしているアスリート」がショート動画等で拡散されているのを時折みかけますが、「あの有名選手が吸っているんだから自分も大丈夫」なんて考えに至るのは非常に浅はかです。  まず率直に結論を述べますと、喫煙は百害あって一利なしです!  加えて育成年代のアスリートの場合、未成熟でこれから成長しようとしている内臓・神経・筋骨格系は、喫煙によ

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          早期発見が肝!腰椎分離症

           成長期のアスリートを悩ます非常に厄介なケガの一つに、腰椎分離症があります。  腰椎分離症は保存療法(手術ではない治療法)にて、超初期では100%、初期では93.8%が3ヶ月以内に骨癒合(骨がちゃんとくっつくこと)が得られます。  しかしそれらをすぎて進行期になると、骨癒合率は80.0%と一気に低くなり、骨癒合に要する期間も3ヶ月〜半年以上となってしまいます。  また、終末期まで進行した場合は保存療法による骨癒合は期待できず、治療は痛みに対する対症療法が主体となります。

          早期発見が肝!腰椎分離症

          太ももの打撲の応急処置

          「ももかん」や「チャーリーホース」とも呼ばれる、太もも前面の打撲(大腿四頭筋の筋挫傷とも言います)。 サッカーやラグビーなど、衝突・打撃を伴うスポーツにおいて発生率が高く、経験された方も多いのではないでしょうか。 今回はまず、このケガの適切な応急処置方法について述べた後、受傷後に生じる可能性のある注意すべき症状について解説していきます! ◆応急処置方法 まずはRICE処置を行いましょう! RICE処置は以下の頭文字を取ったものです。 Rest(安静)=ケガした場所を

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          Segond(セゴン)骨折

          今回は一般的にあまり聞き馴染みのない ケガをご紹介致します。 しかし、スポーツに携わる方にとっては 覚えておいて損はない情報です! セゴン骨折は膝の下外側、 脛骨外側顆と呼ばれる部分の剥離骨折です。 下記図の赤丸の部分になります。 単独で発生することは稀で、 ほとんどは膝前十字靭帯(以下ACL)の損傷の際に合併して生じます。 裏を返せば、この骨折が見られるとACLを損傷している可能性が高いことになります! ACL損傷後に膝外側の痛みを訴え、 脛骨外側顆に圧痛がみられれ

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          腕立て伏せのフォームを深掘りしたことはありますか?

          腕立て伏せ。 皆がよく知る種目ですが、積極的にトレーニングプログラムに取り入れられることは少なく、どちらかというと罰ゲームなどで使われてしまっている印象があります。 腕立て伏せにはメリットが沢山あります。 ①前鋸筋を中心とした、肩甲骨安定化筋群を強化することができる ②肩関節のスタビリティ能力を鍛えることができる ③体幹トレーニングにもなる ④体幹を固定しつつ、肩周りや腕を使って筋力を発揮する連動性のトレーニングができる 他にもメリットがあります。 特別な道具を必要とし

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          この時期増えるよ!シンスプリント!

          新年度始まってすぐに、シンスプリントは中高生を中心に増加する印象があります。 特に新入生で多く発症し、運動中や運動後に現れるスネの骨内側の痛みや腫れが徐々に強くなるのが特徴です。 まず、シンスプリントにおいて科学的に明らかになっていることを挙げていきます。 ①ランナーにおいて発症率が高い ②危険因子 ・女性>男性 ・高いBMI ・足部内側縦アーチの低下 ③発症には筋そのものよりも筋膜による伸張ストレスの方が関与している可能性がある 言い換えるとこんな感じに。 ・走

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