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読書日記 エッセイ ルポ

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2024年7月の記事一覧

「ぼくがいま、死について思うこと」 椎名誠 著 新潮文庫

著者のしーなさん(全く面識がないが、つい”しーなさん”と呼びたくなっちゃう)は、67歳の時…

向後善之
2か月前
9

「辺境・近境」 村上春樹 著 新潮文庫

海外と国内の旅行紀行です。辺境は海外なのか?でも、イースト・ハンプトンは辺境とは言い難い…

向後善之
2か月前
8

「春宵十話」 岡潔 著 角川ソフィア文庫 

ここ数年で読んだ本の中に、ノーベル経済学賞を受賞(2002年)した心理学者ダニエル・カーネマ…

向後善之
2か月前
11

「神様は返事を書かない」 阿部珠樹著 文藝春秋

ドジャースの野球を研究し、8時半の男宮田でリリーフ投手の大切さを証明し、ピッチャーで入団…

向後善之
1か月前
4

「パスタぎらい」 ヤマザキマリ 著 新潮新書

ヤマザキマリさんと言えば、テルマエロマエ。イメージはイタリア、きっとイタリア料理三昧かと…

向後善之
1か月前
3

「旅のつばくろ」 沢木耕太郎 著 新潮文庫

多くの国を旅してきた著者が、これからはもう少し、日本国内を旅してみようか……と始めた国内…

向後善之
1か月前
10

「何のために生まれてきたの?」 やなせたかし 著 PHP

やなせさんは、遅咲きです。漫画家としてはなかなか食えなかった。アンパンマンの元祖となる絵本の登場は、やなせさんが五十四歳の時。テレビでアニメが放映されたのは六十九歳の時です。 やなせさんは、人生の後半でアンパンマンと出逢い運を掴んだのですが、それは、売れなくても漫画を描き続けたからこそ掴んだ運です。やなせさんは言います。 「何かしら運というのはやってくるんです。その時に、パッとつかむんです。ただ、つかむためには、自分がやり続けていないといけない。」 準備をしておいて、運