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読書日記 科学 哲学

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科学と哲学の本について紹介します。
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2024年5月の記事一覧

「墨子よみがえる」 半藤一利 著 平凡社新書

春秋時代が終わり、戦国時代に入った頃、紀元前5世紀後半に活躍した墨子は、徹底した非戦論、…

向後善之
4か月前
5

「失敗の科学」 マシュー・サイド 著 ディスカバートゥエンティーワン

車輪のトラブルに対応しているうちに燃料が無くなって墜落した飛行機のパイロットは、「信じら…

向後善之
4か月前
3

「反オカルト論」 高橋昌一郎 著 光文社新書

コナン・ドイルも、原子タリウムを発見したウィリアム・クルックスも、ノーベル生物学・医学賞…

向後善之
4か月前
7

「がん 生と死の謎に挑む」 立花隆 著 文春文庫

がんに罹ったらどうしよう・・・と思いました。 がんは、この治療法で完全に制圧できるという…

向後善之
3か月前
3

「「科学的」は武器になる」 早野龍五著 新潮社

著者は、著名な物理学者ですが、それ以外に、福島原発事故以降、Twitterでの独自の情報分析に…

向後善之
3か月前
4

「現代思想入門」 千葉雅也著 講談社現代新書

デリダもドゥルーズもフーコーも、そしてマルクスも、かつて読もうとして、ことごとく挫折しま…

向後善之
3か月前
7

「「量子論」を楽しむ本」 佐藤勝彦 監修 PHP文庫

今まで読んだ「量子論」「量子力学」の本の中で、一番わかりやすかったです。 ちなみに、「量子論」と「量子力学」が同じものではないと言うことを、この本で初めて知りました。 「量子論は、ミクロの世界に始まって自然界全体のしくみがどうなっているのかを表した「考え方」や「思想」です。一方で量子力学は、量子論に基づいて物理現象を記述するための「数学的な手段」なのです。p.29」 とのこと。 昔からわからなかった「電子がなんで原子核に落っこちていかないのだろうと言う疑問」も、次の説