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暑い夏、初めての盆

今年の1月7日に、母が天に召された。
そして、この夏は新盆。

「ギラギラする」がとても合う、暑い夏の日が続いていた。

新盆って何をしたらよいのだろうか。
1ヶ月以上前からネットで調べ、準備を始める。
早めに盆棚をレンタルしなきゃ。
そう思いつつ、お店に電話を入れたのは7月15日。
そして新盆のお返しの購入と、盆棚の受け取りに行ったのは、8月4日の午前。
余裕があると言えるのか、ギリギリとなってしまったと言うのか。

当初、盆棚の組み立ては12日に行うもの、と思っていた。
組み立てとお飾り・お供えの準備を同じ日にするものだと・・・

レンタルする時に、お店の人に聞いてみたところ、
早く組み立てても問題ないと返ってきた。
なので、予定を早め、10日に組み立てる
こととする。

2つの木枠を並べて、筋交い(すじかい)を取り付け、さらに天板を取り付ける。
棚を載せようとした時、
ない・・・
止める場所がない、おかしい。

木枠を止める際、内・外を反対につけてしまった
「はぁー」と、大きなため息。
すべてのネジを外して、もう一度初めからやり直す。

当たり前だけど、一度やったこと、
同じことをもう一度最初からやるのは、気持ちが萎える

仕事も同じ。
やらなくて良い繰り返しをやるときほど、気持ちが乗らないことはない

テンションが下がりつつも、
「うん、やるか!!!」と気持ちを切り替える。

そして、組み上がる。
最終的にはどんなことでも終りがくる。
これもまた、仕事と同じなんだと思う。
最終的には結果、結末がやってくいる。終わりが来ないことはない。

12日の午前、お寺へ行って新盆合同供養・施餓鬼法要に参加する。
そして、14日には住職に自宅に来ていただき、盆棚法要となる。

本来のルールというか、やり方はよくわからないが、
迎え盆、送り盆も、滞りなく済ませる。
今の時代、人に聞くだけでなく、インターネットで検索すれば情報は手に入る。
しかも、最近はChatGPT なるものが何でも教えてくれる
たまに嘘をつかれるときもあるけど・・・

実に便利な時代になった。

幼い頃、父や母に連れられ、祖先のお墓参りをした。
線香に火をつけ、香炉の中へと線香を入れる。
見様見真似で頭を下げ、手を合わせた。
数秒間は、目も一緒に閉じて、静寂の中へと入り込む。
つぶやく言葉は、「ありがとう」

今年の夏、目の前の墓の中には両親がいる。
体は存在しないが、ココロの中に両親はしっかりと記憶されている。

一番身近な、私のもとである、両親。
もう話すことはできないが、ココロは永遠につながっている。
もう見ることはできないが、目を閉じればいつでもすぐそこにいる。

新盆も終わり、全てを片付ける。
「無事終わった」

時間の速さが日常へと戻り、
暑い夏が終わりに近づいていく。

暑い夏、初めての盆。
今年は最高に暑い夏となった・・・

今日も読んでくれて、ありがとうございます。
感謝です。

ではまた。

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