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【GPTs】自治体のゴミ分別ルールに基づいて写真からゴミの種類を認識し、分別する(川崎市バージョン)


はじめに - 画像でゴミを分別しアドバイス

これ、燃えるゴミ?燃えないごみ?粗大ゴミ?
それは自治体毎に違います。
今回は、自治体毎の分別ルールを学習したGPTを開発しました。
自治体のローカルルールに基づいてゴミを分別するアドバイスをしてくれます。

ケーススタディ:川崎市のゴミ分別ルール

川崎市は全27ページのPDFファイルでの説明があります。

そのローカルルールをChatGPTに知識として与えます。
そして、捨てたい対象物を写真でアップロードし、画像認識してもらってルールに基づいた分別をChatGPTに指示してもらいます。
原理的にはこれで27ページを覚えなくてもOK。
難所は、ゴミ分別のルール自体が複雑なところ。
このPDFをChatGPTに与えて、まとめてくれと依頼しても現時点ではやってくれません。
GPTに学習させる知識をルールを解釈して作り込むところは、まだ人間の仕事。
そこで今回は、細かい例外処理は無視し、大枠な分別ルールを知識として与えて、写真による分別作業を行うところまで開発してみます。

自治体独自のルールをGPTに与えてGPTをチューニングする

「川崎市のごみの分類一覧」というゴミ分別ルールの表を、GPTに与える知識として、エクセルファイルにまとめます。

エクセルファイルを作成

これで自治体毎のローカルルールで回答するGPTsを開発できます。

写真からゴミを分別する事例①

まずはペットボトルを分別してみる

この画像にはプラスチック製のペットボトルが複数見られます。川崎市の分別ルールに基づいて、プラスチック製のペットボトルは「プラスチック容器包装」として分類され、リサイクルが可能です。廃棄する前に以下の手順を守る必要があります:

1. ペットボトルのキャップとラベルを取り除きます。
2. ペットボトル本体を水洗いし、中の液体をきれいに排出します。
3. 週に指定された日に、自治体が指定する回収場所に出します。

キャップとラベルは「燃えるゴミ」として別に分別して廃棄することが多いですが、地域によってはリサイクルのための回収方法が異なる場合があるので、地域のルールに従ってください。

写真からゴミを分別する事例②

画像には新聞紙、雑誌、紙袋、段ボールが見られます。これらは「紙類」として分類され、新聞紙と雑誌はそのままで、紙袋と段ボールは畳んで紐で縛った状態で、指定の日に出す必要があります。

正確な分別方法や収集日については、お住まいの地域の収集カレンダーや市の指定の方法をご確認ください。それぞれのアイテムの正しい廃棄方法に従うことで、リサイクルの効率化と環境保護に貢献できます。

写真からゴミを分別する事例③

アップロードされた画像には、様々な傘が写っています。川崎市のゴミ分別のルールに基づくと、傘は「資源ごみ」として分別されることが多いですが、その具体的な処理方法は材質によって異なる場合があります。

通常、金属部分と布部分やプラスチック部分を分け、金属部分は「金属くず」として、布部分やプラスチック部分は「燃えるごみ」または「燃えないごみ」として処理されます。しかし、自治体によっては、傘全体を一つのカテゴリーで処理することもあります。

そのため、具体的な分別方法については、川崎市のゴミ分別の規定を確認する必要があります。私の知識に基づくと、傘は分解して材質ごとに分別するのが一般的ですが、最新の情報をご確認いただくか、川崎市の清掃局にお問い合わせください。

これは間違い。小物金属に分類されなければなりません。

写真からゴミを分別する事例④

アップロードされた画像を拝見すると、プラスチック製の包装袋で、おそらく食品や医薬品などが入っていたものと思われます。川崎市のごみ分別の基準に基づくと、この種のプラスチック製の包装材は「プラスチック製容器包装」として分類され、指定された回収日に出す必要があります。

プラスチック製容器包装は、クリーンセンターでのリサイクルを目的としており、透明または半透明の袋に入れて出す必要があることが多いです。ただし、市によっては特定のマークがついたもののみ回収を受け入れる場合もありますので、この包装袋にリサイクルのためのマークがあるかどうかを確認し、あればリサイクルの対象となります。

製品に付着した食品の残渣などがあれば、洗って乾燥させた上で捨てるようにしましょう。また、市が指定する回収日と場所、その他の詳細は市のウェブサイトやパンフレットで確認してください。

写真からゴミを分別する事例⑤

この画像にはソファとテーブルが写っています。
ごみの分別については、このような家具類は川崎市の指針に従って、「粗大ごみ」として処理されることが一般的です。
川崎市では、粗大ごみの出し方に関して事前に申し込みが必要で、収集日や手数料についての情報が市のウェブサイトや案内資料に記載されています。
また、リサイクル可能な家具であれば、リサイクルショップへの寄付や、市が主催するリサイクルイベントを利用することも検討できます。詳しい手順や規定については、川崎市の公式ガイドラインをご確認ください。

まとめ

ゴミ分別GPT、いかがでしたでしょうか。
自治体別の知識を学習させることでGPTのファインチューニングを達成できます。
今後、ChatGPT Plusがさらに普及したり、GPTs利用者に無料で開放される、というフェーズが来た場合、このようなGPTが自治体から提供されることになるかもしれません。
POCをご希望の自治体や非営利団体がございましたら承りますので、弊社HPからお問い合わせをお待ちしております。

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