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「ありがとう」と言わせない介護士を目指しています

【結論】
利用者さんに「ありがとう」と言ってもらうのではなく、こちら(介護士)が「ありがとう」という関係性のチームを作っています。

介護士リーダー目線のnoteを書いておりますが、バリバリに現場に入り一般職員と同じ業務をこなしているので現場目線の記事を書いてみたいと思います。

介護士リーダー(マネージャー)として徐々に管理業務の時間を作れるよう働き方を変えていっている最中です。
#現場の業務をこなすのが良い管理者ではないと考えている
#マネージャーは別の資質が必要

利用者さんって助け(介護)が必要だから施設を利用しているので、どうしても介護士に対して「ありがとう」という場面があります。
トイレでズボンの上げ下げの介助をしたら「ありがとう」と言ってくれます。

僕も新人の頃はそうでしたが、新人介護士のやりがいは「ありがとう」を言ってもらうことです。
#感謝されるって嬉しいやん

最初はそれでいいのですが、しばらくすると「ありがとう慣れ」してきます。
当たり前に言われるようになるのでありがたみが薄れてきます。

僕たちは普段そこまで「ありがとう」という場面は多くはありません。あるかもしれませんが、毎日毎日「ありがとう」言うことはないと思います。

「ありがとう」をずっと言い続けていると「ありがとう疲れ」が出てきます。

人は誰かの役に立っているから「やりがい」や「生きがい」を感じることができます。それが活力になります。
#役割を持つって大事よね

自分で出来ることが少なくなってくると役割がなくなっていきます。
そうすると誰かの助けが必要になるので「ありがとう」と言わないといけなくなります。

そして「ありがとう」から「死にたい」という言葉に変わっていきます。
「誰かの世話になるくらいなら死んだ方がいい」という思考になります。

ではどうすればいいのか?

介護士側から利用者さんに対して「ありがとう」という場面を作ればいいのです。

マネージャーとしては「チームがありがとうと利用者さんに対して言える環境(システム)を作ること」が重要です。

スタッフに「ありがとうと言ってあげれるようにしてくださいね」と伝えるだけでは誰もやってくれません。
強制は言った直後(2〜3日)は有効ですが長続きしません。
強制されるのではなくごく自然に行えるようシステムを作る必要があります。

ここで行動経済学の「ナッジ」が有効になってきます。
▼ナッジはこちら

配属先の施設では「洗濯物を畳むのは利用者さんにやってもらう」ようにしています。
そうすると…

介護士「洗濯物畳みお願いしまーす」
利用者「いいよー」
利用者「畳めたよー」
介護士「ありがとうございます!」←ココ‼︎

日本中の施設で当たり前に行っていることを凄そうに書いただけでした笑
#でも言語化することって大事よ

「ありがとう」って素敵な言葉ですよね。

今日の一曲はもちろん🎵
いきものがかりで「ありがとう」

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