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「介護士を応援する券」の売上で話を聴いてきたよvol.4

「介護士を応援する券」とは
介護業界から人財が流出しないために僕が介護サービス提供者の話を聴いたりアドバイスをします。
券の売上を食事代や飲み代にあてることで僕の活動が続けていけるという仕組みです。


▼「介護士を応援する券」vol.3はこちら

今回話を聴いてきたのは「元上司の部下(Aさん)」です。Aさんは年上でキャリアも僕より上です。
#複雑

Aさんは18年前に僕が入社し配属先の施設のリーダー(主任)でした。
食事中にトイレに行こうとすると制止するような当時の介護現場に違和感を感じていた僕は「もっとこうしていった方がいいっすよ」「あれやりましょう」「これやりましょう」とまぁ扱いづらい若手スタッフだったと思います。
#本を読んですぐに実践するタイプ
#市内の図書館にあった三好春樹さんの本は全部読んだ

そんな僕の提案を「やっていいよー」と温かく見守ってくれたのがAさんでした。
きっと他スタッフからヤンヤヤンヤ言われていたのだと思います。

6年間一緒に働き、僕は異動となりました。
Aさんとは別々の施設となりましたが時々飲みに行くような間柄でした。

僕もAさんと同じ立場(リーダー)になり悩むことが増えてきました。そんな時に相談していたのもAさんでした。

Aさんはとにかく「優しい人」です。もう仏様です。
優しさからきてしまうのか、嫌なことを引き受けてしまいます。それが自分を追い込んでしまうこともありました。

Aさんが小規模特養(ユニット型)へ異動した時のこと。良くも悪くも施設長が全てのこと(入居者の処遇も)トップダウンで指示していました。Aさんが異動して3ヶ月後、施設長が退職することに。
施設長の仕事を全てAさんがやらなければなりません。歯車が狂い始めチームがまとまらなくなっていきました。退職するスタッフも。

Aさんから相談は受けてましたが直接仕事として関わっていかないと難しいなと感じてました。
そんな時、会社本部から僕が呼び出されました。
「Aさんが機能していない。精神的にもいっぱいいっぱい。そこに行って立て直してくれないか?」

その時、僕は従来型特養のリーダーとして8ヶ月目でした。スタッフとは前向きなアイデアを重ねこれからという時でした。

本部からのオファーからに対して少しだけ考え「わかりました」と返事をしました。
すぐに返事をしたのはAさんがピンチだったのが1番の理由です。
今こそAさんに恩を返せる時だと感じました。

Aさんはその後、リーダー(主任)からサブリーダー(副主任)に自ら降格を申し出をしました。
#降格って嫌な言い方だよね
そして今は僕がリーダーで、Aさんがサブリーダーとして1つのチームで働いています。

Aさんはプレイヤーとしては一流。言い換えると自分が動いて成果が出せる。
Aさんが苦手なのは「人に任せる」「1人で抱え込んでしまう」「瞬発的な判断ができない」

今は直接アドバイスしています。
年下の僕なんかの言葉を聞いてくれるAさんは素敵です。

人手不足を肌で感じています。異動の周期が早くなってきているということは運営で悩んでいるチームが増えてきています。僕もいつ異動になるかわかりません。

今のうちに残せるもの(ルール、システム)を毎日試行錯誤しながら作っています。

飲み会では仕事の話よりプライベートな部分(Aさんはキャンプ好き)をたくさん話しました。元気になったAさんがそこにいました。

介護士を応援する券はこのような形で使わせていただいています。
1人でも介護業界から外にいかないように、新たな人財が介護業界に来てくれるよう頑張ります。
よかったら応援してください🙇‍♂️

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