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【有馬記念】コース適性は必要か?編

一昨日、有馬記念の枠の有利不利について考えをまとめたが、今回はコース適正が結果に影響するかを考えてみる。

(昨日の記事はこちら)

なぜコース適正を考えるのか?

中山はただでさえ特殊な競馬場であるうえに、芝2,500mはよりトリッキーなコースだからである。
このコースはレース数も少なく、東京や阪神で瞬発力を武器にする馬が負けることも少なくない。

どうやってコース適正を考えるか?

レース前の関係者コメントでコース適正に言及しているものをピックアップし、その結果と照らし合わせてみる。

積極的なコメント

中山芝2,500mに対して「問題ない」としているコメントはこんな感じ。

2015年 ゴールドアクター(中川公師)
8番人気→1着
「放牧に出したおかげで前走の疲れが取れ、ここを目標にきっちり仕上がった。久々の中山でも競馬が上手なので、トリッキーな2500メートルもこなせるはず。真ん中より内めの枠を引いたことで、この馬の形でも運べそう。試金石の一戦になるが、不安より楽しみの方が大きい。」
2015年 サウンズオブアース(藤岡健師)
5番人気→2着
前走は1コーナーで少しゴチャついたし、4コーナーでも後続が押し上げてきて、仕掛けが早くなったからね。その分、伸び切れなかった感じ。硬さもなく、いい状態をキープしているし、中山の2500メートルも大丈夫。うまく運べればチャンスはあると思う。
2016年 キタサンブラック(武豊)
2番人気→2着
「前走は状態がすごく良かったですし、レースはスタートが良く、先手を取っていいペースで運ぶことができました。最後までしっかりとした強い内容。初めて乗った頃よりパワーアップしている感じです。あまりコースなどは気にならないタイプですから、中山の2500メートルでも大丈夫だと思います。
2016年 サトノダイヤモンド(ルメール )
1番人気→1着
「前走時より状態はさらに上向いている感じ。菊花賞は3000メートルがどうかと思っていたけど、道中で息が入り、楽に勝つことができました。3歳とはいえ、ここまで順調にキャリアを積んできたし、中山2500メートルも大丈夫です。」
2017年 トーセンビクトリー(辻野助手)
15番人気→13着
「前走はハミをかんだし、今回は距離延長になるのでテンションを上げすぎないように調整。中山で重賞を勝っているようにコース適性はあるので、ロスなく運べれば。」
2017年 シュヴァルグラン(友道康師)
3番人気→3着
「前回同様、在厩調整で順調。疲れもなく、すぐ乗り出せたぐらいだし、引き続き状態はいい。2走前は(ゲートから)出たときに挟まれて後ろからの競馬になったが、今はゲートの出もいいのでスッといい位置が取れる。中山の2500メートルにも十分対応できると思う。ここでも期待している。」
2017年 サトノクラウン(森助手)
4番人気→13着
「前走後のダメージはいつもと同じ。敗因は精神的なものなのか、この馬の難しさを感じた。中山では3歳春にいい競馬をしていたし、2500メートルにも対応できるはず。暮れの力を要する芝は合っているので、好勝負を期待。」
2018年 レイデオロ(ルメール )
1番人気→2着
「追い切りは3頭で実戦を想定した形。併せてからラストの伸びも良かったし、コンディションは万全だと思う。中山でも3勝しているし、コースに関しては心配ない。バテずに長く脚を使えるのがこの馬のセールスポイント。そこを生かすためにも(2周目の)3コーナーまでにいい位置が欲しい。」
2019年 リスグラシュー(矢作芳師)
2番人気→1着
「宝塚記念は2番手で、コックスプレートは後方から進めて勝った。特に指示はしないが、どんなレースでもできるようになっている。中山2500メートルも全く心配していない。
2019年 スティッフェリオ(生野助手)
13番人気→13着
「東京よりも中山の方が合うタイプだと思うし、2500メートルは大丈夫。相手は強いが、デキに関してはすごくいい。長くいい脚を使えるし、体調の良さと持ち味を生かして頑張ってほしい。」
2020年 ラッキーライラック(松永幹師)
4番人気→4着
「先週に負荷をかけたので、今週はジョッキー騎乗で上がり重点。(休み明けを)1度使ったことで完全に仕上がっているし、引き続いていい状態です。跳びは大きくても小脚を使えるので、トリッキーな中山コースはいいんじゃないかな。この馬のレースができればと思っています。」
2020年 オーソリティ(太田助手)
7番人気→14着
「前走は骨折(休養)明け、けいこでは口向きの難しいところを見せていたが、レースは我慢して頑張った。今回は毛づや、(体の)張りがすごくいい。タフな馬で中山の2500メートルは合う。調教ではやんちゃな面を見せるが、レースは折り合いがついて問題ない。自分の競馬はしてくれると思う。」

見てみると、人気馬の積極的なコメントは良い結果を残している傾向がある。
逆に人気薄の馬はレース時点で勝ち馬とは差があったように見受けられる。
→人気馬の積極的なコメントは買いかもしれない!

消極的なコメント

一方、コースを不安視しているコメントはこんな感じ。

2017年 ミッキークイーン(池江寿師)
5番人気→11着
「痛めた左前の靱帯(じんたい)のケアはしっかりできているし、中間も順調。今週の追い切りも抜群の反応でした。中山の小回りは合わないけど、昨年もよく頑張っていたし、早めにエンジンをかけることができれば。」
2017年 ルージュバック(大竹正師)
10番人気→5着
中山の内回りコースは正直何とも言えないが、オールカマーを勝ったときもいい意味でイメージを覆してくれた馬。前走後も体は減らなかったし、ひと叩きしてさらにパワーアップした印象。この秋一番といっていいコンディションで臨める。」
2018年 ブラストワンピース(大竹正師)
3番人気→1着
「追い切った後も順調で、今回はいつも以上に背腰の状態がいい。ゲートも中間の練習では中でじっと構えることができていたし、精神的にも成長してくれていることは確か。初めての中山コースは正直走ってみないと分からないが、いい結果を出したいと思っています。」
2020年 ラヴズオンリーユー(宮内助手)
6番人気→10着
「在厩の効果で(カイバの)食いがいいので、中間はびしびし追うことができました。器用さを要求されるコースがどうかだが、オークスを勝っているんだから距離は大丈夫。相手は強いけど、どこまでやれるか楽しみ。」
2020年 ワールドプレミア(友道康師)
5番人気→5着
「前回は久々ですごく強いメンバーの中でいい競馬ができたと思うし、この馬なりによく走っている。今回は中山の2500メートル。跳びの大きな馬なのであまり得意なコースではないと思うが、そこは馬の能力とジョッキー(武豊騎手)でカバーできると思う」
2020年 ユーキャンスマイル(友道康師)
13番人気→11着
「なかなか前向きさが出てこなかったので、間隔は詰まっているが調教のペースを緩めずしっかり乗ってきた。秋3走目でようやく体も絞れて良くなってきている。跳びの大きな馬でコーナーが6つのコースは向いていないと思うが、2500メートルの長距離適性はあるので、そこに期待している。」

器用さ、6つのコーナー、小回りが合ってないと話していたものは良い結果になっていない。
ただ、「わからない」というコメントは良い結果を残している。
→消極的なコメントは相手として買うのはありかもしれない!

まとめ

以上、有馬記念のコース適正の必要性のまとめた。
トリッキーなコースだけに適正は求められそうな気がする。

人気馬で「コースは問題ない」としている馬がいれば、買おうと思う。

予想の参考になればうれしい。

みなさんの予想があればぜひコメント欄で教えてください!!

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