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【有馬記念】外枠の馬は消しか?編

有馬記念まであと3日。
枠順が決まったので少し考えをまとめたいと思う。

今年の枠順は?

今年の枠順はこんな感じに決まった。

今年の枠順

クロノジェネシスは7番、エフフォーリアは10番、アリストテレスは11番、キセキは15番、タイトルホルダーは16番になった。

中山 芝2,500mは外枠不利の印象があるが、実際にそうなのか調べてみた。
(過去10年で8枠の馬が馬券に絡んだのは、2018年のシュヴァルグラン3着の1回のみ!)

中山 芝2,500mのコースについて

中山 芝2,500mは特殊と言われるが、まずはコースを分析したいと思う。

中山 芝2,500mは外回りを約半周してから、内回りを1周する。

1周目

外回りコースを約半周する

2周目

内回りコースを1周する

ゴール板〜1コーナーにかけて2mの坂を登ったらすぐに下り坂に入り、ラスト200mでまた2mの急坂が待ち受けている。
(しかもこの坂は2回も登ることになる!)

坂もあり、コーナーも6回まわりとタフさと器用さが求められるコースだ。

続いて過去5年の内枠、外枠のジョッキーのコメントをまとめてみた。

外枠のジョッキーのコメント

外枠を引いたジョッキーのレース後談話を見ると、外枠を悔やむコメントが多い。
いずれも人気よりも良い着順を残しているが、内枠だったらより上の着順だったかもしれない。

2016年 アルバート(戸崎)15番 10番人気→7着
外枠のぶんですね。内に入れてからはリズム良く走れていたが、ラストはジワジワという感じ。力をつけているだけに、できれば内枠が欲しかった
2017年 サウンズオブアース(C.デムーロ)16番 14番人気→7着
外枠は不利でしたが、硬さはなくて馬の状態は良さそうでした。いい走りをしてくれました」
2017年 レインボーライン(岩田康)8番 9番人気→8着
枠がもう少し内めなら良かったですね。折り合いはついていたし、デキは悪くなかったです。最後も脚を使ったけど…」
2020年 オセアグレイト(菊川正調教師) 15番 15番人気→9着
15番枠は厳しかったですね。もっといい枠なら結果は違ったかもしれません。それでも騎手がうまく乗ってくれ、内容には満足しています」

内枠のジョッキーのコメント

一方、内枠を引いたジョッキーは口を揃えて「良い枠」と言っている。

2017年 キタサンブラック(武豊)2番 1番人気→1着
枠順も良かったし、スタートが良ければ先手を取りたいと思っていた。その通りのレースができた。4コーナーを回るところで、昨年よりも手応えがいい感じだったので、自信を持ってスパートした。馬がそれに応えてしっかり伸びてくれたし、この馬らしい走りができた」
2017年 ヤマカツエース(池添)1番 6番人気→10着
絶好枠で道中は勝ち馬の後ろで我慢が利いていました。ただ、4コーナーで他馬が動いたときにスッと離されてしまいました。きょうは相手が強かったです」
2018年 マカヒキ(岩田康)4番 12番人気→10着
枠が良かったですね。ただ、道中はインで運べたけど、勝負どころでモタモタしてしまいました」
2019年 スティッフェリオ(丸山)4番 13番人気→13着
枠が良かったですし、自分の競馬をするだけでした。ペースは速かったですが、自分のリズムで走れました」

ただし、着順の通り、内枠を引いたからと言って必ずしも良い成績を残しているわけではない。

気になったコメント

もう少しコメントを見ると、良い成績を残すには「(できれば内枠で)ロスなく運び、2,500mを頑張れる」ことがポイントのようだ。

2016年 サトノダイヤモンド(ルメール )11番 1番人気→1着
「最初はマリアライトの後ろでいいポジション。途中でマリアライトが内に行ったことで、外を回らされると厳しいからポジションを上げていきました。4コーナーで内のゴールドアクターからプレッシャーを受けてしまい、反応は良くなかったけど、そこからもう一度伸びてくれました
2016年 ヤマカツエース(池添)4番 8番人気→4着
「状態がすごく良くて、この枠を最大限に生かすべく、ロスなく回ってきました。直線も頑張ってくれたし、来年が楽しみです」
2017年 クイーンズリング(ルメール )3番 8番人気→2着
「完璧なレースだったが、キタサン(ブラック)は強かった。内のいいポジションで我慢が利いてロスなく乗れた。2500メートルはベストではなかったが、頑張ってくれた
2017年 ルージュバック(北村宏)11番 10番人気→5着
「内に進路を切り替えて、ロスなく進んだ。直線の坂下では勝ち馬以外には追いつくと思ったんですが…」
2020年 クレッシェンドラブ(坂井)3番 16番人気→8着
いい枠だったのでロスなく運び、勝負どころでも動かずに脚をためました。ラストは脚を使って頑張ってくれました」

中山の内回りコースは小回りなので、内でじっと脚をためることが大切なのかもしれない。
逆に外枠(で多頭数)だと内目のポジションを取りづらく、外を回らされ余計な脚を使ってしまう結果、最後に伸び切れなくなるのかもしれない。

また、特殊なコースと長丁場ということで、タフさとコース適正も求められそうだ。

番外編

過去10年で8枠から唯一馬券に絡んだシュヴァルグランのコメントはこんな感じだ。

2018年 シュヴァルグラン(ボウマン)15番 9番人気→3着
「外枠でもこの馬の力を信じて、自信を持って乗った。(スタートして)キセキが行って少し掛かったので抑えたが、うまく脚をためられた。最後の脚ははじけたし、外枠でも関係ないよ

ボウマンJは「外枠も関係ない」と言っている。
ただ、この年は割と流れる展開で、それを見たボウマンJがじっと内で脚をためる好判断があったからと思われる。

まとめ

以上、中山芝2,500mの傾向をまとめた。
予想の参考になればうれしい。

みなさんの予想があればぜひコメント欄で教えてください!!

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