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島の看護記録vo.62

本日は気持ちの良い快晴でした。
人生は思い通りに行かないですよね。笑
新規サービスの立ち上げのため奮闘しています。
当たり前ですが、島で何か新しいことをやるときはとてもハードルが高いです。島の人たちに逃げるように断られます。

何のことかと言いますと、遠隔診療の導入です。
大げさに言いましたが、導入するための前段階のオンラインビデオ通話の体験を島の方々にしてもらおうとしています。チラシも作り回覧板にも入れてもらい事前準備はできていたと思っていました。先週から初めて毎週火曜日に決めて本日は2回目です。見事に玉砕です。スタッフの4人でやりましたが断られるというか拒否でした。一部の方からは詐欺師扱いされる始末です。

正直に言うと舐めてました。こんなにも敷居が高いのかと思わされました。しかし、改めて考察すると都市部などでオンライン面会というのがコロナウイルスの影響で一時的に主流になりました。しかし、それは子どもたちからの要望がほとんどです。もともと、入院している家族へ頻回に面会されていたこともありオンライン面会を要望するかたがほとんどでした。私たちも今回のコロナウイルスの影響で家族に会えていないであろうと予測し実施しました。しかし、よくよく話しを聞くと電話は毎日しているとのことです。当たり前ですがオンライン通話の方が顔が見えて良いのではと思っていました。しかし、島の方々はそうではないみたいです。電話が習慣化しておりそこで特に不便はありません。なので新しいことを取り入れる気はないようです。

そして、ビデオ通話に対して異常なほど拒否を示します。これは推測ですが私たちのような若い人が新しいことを提供すると違和感があるんだと思います。みなさん言います。「私はもう〇〇歳だから、そういうのはいい!」と。私たちからしたら、だから必要なのにと思ってしまいます。普段なら撤退ですが今回はそうはいきません。なぜなら、今後は遠隔診療が主流になるからです。現段階で医師がいない過疎地域は数百の市町村該当します。医師の都市部の集中とそもそも医師がいないという問題があります。また、看護師も2025年には約30万人不足すると言われています。2050年には人口の約40%が高齢者になります。

なので、今私たちの活動は日本の医療には必要だと思っています。これが浸透していかないと医療が提供されない人たちが増えます。過疎地域と都市部でそのような格差が生じてはなりません。これからの時代は人とテクノロジーで多くのことは解決できるようになります。その事実を拒絶するかたが多いと感じています。
これだけ高齢化が急速に進んだ国はありません。日本での医療がモデルケースになるように取り組んでいく必要があります。

なので、この事業だけは何年かかっても続けていきます。

それではまた明日。

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